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徹之進38 パンを追いかけ三千里

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この回は、僕が、最初の「たたき台」になるようなネームを切りました。
その後、カミサンがアレンジしたんじゃなかったかな?

アメリカの昔のアニメ、ルーニーチューンの
「トゥイーティとシルベスター」みたいな
単純な「追いかけっこ」の、ドタバタだけで見せるギャグ
(スラップステックといいます)が
やりたいなあ・・・子供にはウケるはずなんだけど・・・
つうことで、
大切なものが逃げ出して、つかまえそうになると、スルリと逃げて行く・・・
という、「逃げて行くウナギを追いかけて」とかいう
落語だかなんだかで聞いたようなお話にしました。

日本で「お笑い」というと、「しゃべくり」のことになるんですが、
僕個人は、子供の時、赤塚不二夫先生のドタバタ漫画に洗脳されたので、
「お笑いとは、ドタバタである」と、長年、信じておりまして、
そのせいか、漫画の中のお笑いも「会話のやりとり」とかで笑わせるようなものは、
本来は、あんまり好きじゃない・・・というか、どうでもいいんです。

でも、プロになって、漫画でお金もらうようになって、
読者が「ボケとツッコミ」とか「コケ」だとか「オチ」みたいな「日本的なお笑い」を
激しく要求してくる現実に直面し、「ああ、そういうのも重要なんだね」とか
考えを改めて、そういうのも勉強しなおしたのですが。
やはり、プロというものは、読者が望むものをやらないと、いけませんからね。

で、この漫画の話に戻りますと。
ギャグのネタじたいは、あんまり目新しくなりませんでした。
まあ、古くさいネタなんですが、うまく絵にできれば
なんとかなるだろ・・・という判断でしたが、
カミサンの絵だと「暴力性」がひっこむんで、
ハチャメチャな感じがイマイチですね。おとなしくなる。
まあ、こんなもんだろ・・・という感じです。
朝小ですので、やりすぎるのも良くないですし。

こういうドタバタだけで見せるギャグというのは
画力がないと、駄目なんですが、
まあ、そこらは、なんとかなってますね。充分、及第点。
ドロボウ役の犬とか、カラスが、ひと目見ただけで、笑える感じに
なってたほうが・・・コスプレとかしていて・・・良かったかもしれません。

僕が考えたネタだと、最初の「ショコラちゃん型のパン」というのは
「ショコラちゃん型のケーキ」で、大騒ぎで崩れて、
相撲取りみたいになる・・・とかいうモノでしたが、
カミサンが、「ケーキだと、衝撃でぐちゃぐちゃになるだけだから、
パンにして、つぶれて、相撲取りになるというのにしたいんだけど」と
言うので、「そのほうが自然だね」ということになりました。

ただ、そのとき「どうせなら、ショコラちゃんのパンが、具体的に
千代大海そっくりになったほうがおかしいかも」という話が出て、
こういうオチになりました。
でも、問題があったのは、カミサン自身が相撲ファンなため、
「千代大海に似せよう」ということで、似顔に意識が集中してしまい、
「パンがつぶれて、たまたまそういう形になった」ようには見えない・・・
全然、別のパンになってしまったようになっていることです。

で、書いた本人は「千代大海に似なかった」とか言ってるんですが。
そんなことより、「パンがつぶれて、こうなった・・・という感じ」に、
そつちのほうを重要視して、書くべきだろ! ここは!
どうも、マニアというのは「木を見て森を見ず」で、本来の目的を
忘れる傾向があるので困る!

まあ、そういうミスは、僕も、時々やるんですけど。
by tetsu2259 | 2007-07-07 10:46 | 38 スラップスティック


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