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徹之進49 引き裂かれたセーター

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えーと。この回は、
ひさびさにカミサンが、なにもかも一人で書いた回ですね。
ようやく年末進行とかが、一段落した時期だったのかな。

「こういうのが書きたい」とか、粗筋聞いて、
「ああ、面白いんじゃないの。子供にウケそうだ」とか言って、
なにも手伝いませんでした。

前から、考えていたギャグみたいですね。カミサンが。

セーターとかシャツやパンツの取り合いをして、
ビロンビロンにのびたり、
水ぶっかけて、ちぢんだり、
糸がほどけて、ツンツルテンに・・・
というのは、子供むけの漫画、アニメ、絵本みたいなもので
繰り返されて来たスタンダードギャグ。

ですが、ホントに子供は、こういうのが好きなんです。
実際、子供は、自分の服を面白がって
ビロンビロンにして、よく親に叱られるもんです。
誰もが、一度はやったと思う。

ただ、こういうネタを漫画にするときは、書き方にコツがありまして、
子供にちゃんとキクように
絵とかコマワリを工夫しないとダメなんです。
・・・なんか、こういうこと、前にも言ってたような気がするけど。

まあ、カミサンもそこらは意識したみたいで、
ちゃんと、「ソコソコ」になってますね。
ま、もうちょっと、
もっと、伸びたり、縮んだりをオオゲサに書いたほうが良かったかも。
漫画なんだしな。

オチの「セーターだったのに毛糸の帽子になる」というのは
キレイに決まってて、いいんじゃないでしょうか。

そういえば、
今年も、寒くなってきましたね。
これ、去年の今頃、書いていたんだよなあ・・・。
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by tetsu2259 | 2007-11-28 11:53 | 49 セーター

徹之進48 ビクトリア、假屋崎省吾になる! の巻

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徹之進が、犬楽園の先輩の犬に、
なんかを習うという、「徹之進入門シリーズ」!
最後に残ったのが、セトさまの秘書、プードルのビクトリア。

ビクトリアの設定としては、
「有能な秘書」で、普段は、老犬セトさまの介護みたいな
感じになってますから、
徹之進が、ビクトリアに「何を習えば良いのか」悩みました。
全然、思いつかない。

書類の書き方とか、
タイピングとか、そんなの習っても、漫画にならないし。

で、ビクトリアは、お高くとまった、いいとこの出身か
なんかだろうから、お茶とか華道の家元かなんかだった・・・
ということにして、そういう、オカタイものを
徹之進が習わされる・・・が、ムチャクチャなことになる。
・・・という、センで行く事にしました。

で、茶道のことを調べてみると、作法が複雑で、
なにがなんだかよくわかんない。
こんなのマンガにしても、あんまり子供にウケないなー。
じゃあ、華道はどうだろ?
とか、考えてたら、たまたまテレビに假屋崎省吾さんが。

「あ、この人、ビクトリアに似てるじゃん。じゃ、華道でいいや」
ということになりました。
なんという、素晴らしいタイミング。まるで天啓のようだ。

でも、徹之進が、お華を習いつつ、ふざけて混ぜっ返すというのは、
あんまりよくないなあ。それだと、徹之進が悪い子になりすぎてしまう。

「悪い子」のネタは、ポチに担当させることにしてたので、
じゃあ、ポチを「混ぜっ返し役」で出すことにして、
その相棒として、今回は、ハスキーのイワンを出そう。
イワンって、大人のくせに、頭が悪くて、気がいいから、
ズッコケ役がよく似合う。
マンガ版では、わりと、てつ&ポチと行動をともにしてるし。

そんな感じで考えたのが、この回。
ドリフのコントが念頭にありました。
チョーさんに、残りの4人がなんかを習うが、
4人は、全然やる気がなくて、無茶苦茶になるという、ああいうの。

ギャグは、わりと、目新しいものでもなんでもなく、
昔からギャグ漫画で、くりかえし使われて来たようなアノテコノテですね。
コロコロ調というか。まあ、こんなもんです。
剣山の取り違いとか。天山と取り違えるのは無理矢理だけど。
今の小学生って、天山広吉、知ってるのかなあ。
でも、いちおうフォローいれたし。
カミサンが天山のファンなので、気合い入れて、似せて書いてくれて良かったです。
オチも、「例によって例のごとく」ですね。下ネタですみません。

とにかく、「やけに簡単にできたなあ」とか、思ってたんですが、
半年くらいたって、書庫から出て来た「岡田あーみん」さんの
漫画を読んだら、同じようなギャグが。
食虫植物とか、吸血人面花のくだりは、同じでした。
「あー。これが頭の中にあったのか。どうりで。はははは。まいったなー」

と、いうわけで、この回は
「岡田あーみんトリュビュート」という感じですね。
あーみん先生、ごめんなさい。

あーみん先生、「どうかしてるんじゃないのか?」というくらいに、
ハイテンションなドタバタで、一時期、「ちびまる子のB面」を
カッとばしてたような雰囲気があるんですが、
書かなくなっちゃって、返す返すも残念です。
僕は、人に教えられて、後の時代に読んだんですが、
あの面白さに、驚愕しました。
「漫画界の至宝」だったんじゃないかと思います。
赤塚不二夫のドタバタものの、正統後継者というか、そんな感じでしたね。

まあ、そんな感じです。

もう、徹之進の「朝小版」は、何回もありませんね。
終わっちゃったら、「単行本オリジナル版」くらいしか
公開するものがないなあ。
今年中に終わっちゃいますね。
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by tetsu2259 | 2007-11-24 14:03 | 48 カーリー

算数頭をつくるひみつ 新発売!

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ご存知、学研の『ひみつシリーズ』!
ここ数年、その新バージョン、「新ひみつシリーズ」が刊行中なんですが、
そのシリーズに「徹之進の設定」を下敷きにしたような、
作者自らが、自分の漫画を流用したような
「算数頭をつくるひみつ」が、完成、発売されました!

「算数頭をつくるひみつ」とは、
教科書とかでは、一見難しい算数が、
じつは、もともと「生活に身近なもの」だったり、
「たのしいクイズ」だったり、「おまじない」だったりして、
「すごく楽しいものだよ!」・・・・・ということを、
漫画で伝えようという本。

学研が前に出した、「算数おもしろ大事典IQ 」という、
算数ビジュアル事典みたいな本があって、
これが非常に評判よかったので、
じゃあ、そういう内容を学習漫画でやってみよう・・・
みたいな感じで、企画されたんだ・・・・とかいう話でした。
「算数おもしろエピソード」みたいな記事は、
昔から、「科学と学習」でも、くりかえし、記事にされていて、
それが、「算数おもしろ大事典IQ 」の下敷きになってるんですが、
そういうのの、集大成みたいなもんですね。

で、お世話になってる編プロさんから、
カミサンが依頼を受けて、
「算数おもしろエピソード」を漫画化することになりました。

で、編プロさんから、「原作」と称するテキストが
ウチに来たのですが、
これが、素人さんが途中まで書いて、投げたような出来のもの。
「ちょっと、どうなってんのかなあ?」つうことで
事情を聞くと、どうも、編プロの親分・・・じゃない、社長さんが
書いたモノじゃなくて、新人さんかだれかにやらせたものらしい。

で、それの出来が芳しくなくて、ボツになり、
時間切れで、そのまま、コッチに来たみたい。
社長さん、「悪いんだけど、そっちでなんとかして。
大橋さんとこなら、なんとかしてくれるでしょ?」とか言ってる。

なんとかしてくれ・・・つうのは、「話のスジ」のこと。
こういうパズルをやる。こういう学習内容を入れるというのは、
ちゃんと決まってて、その解説部分は、ちゃんと編プロさんで
作っててくれてるんだけど・・・・
漫画に、「算数の問題」が全然かみ合ってないの。そこがダメ・・・つう話なんだな。

例えば、こんなんだった。
「主人公たちが、ジャングルの奥の大洞窟の奥にあるという遺跡を訪ねる。
遺跡には『謎のパズル』が書かれていて、その謎を解くと・・・」
という話で、シナリオには、
遺跡に行くまでの、探検の描写、ジャングルのさまなんかが
丁寧に書かれている。
で、遺跡のナゾの碑文のところにたどりつく。
ナゾが書いてあって、その解き方が書いてある。
で、ナゾを解くと、行き止まりに見えた遺跡の奥がトビラのように開かれて・・・・
その奥には!

・・・つうとこで終わってる。
トビラの奥になにがあったのか・・・は、一切書かれていません。思いつかなかったと見える。

なにこれ?

奥に、なんか「とてつもなく良いもの」「お宝」とかがないと、
話は収まらないんだけど、それが書いてない。
思いつかなかったのか?

だいたい、「探検の部分」と「謎解き」が全然関係なくて、
主題が「謎解き」なのに、それをもったいぶって、ページ稼いでいるだけ。
なんなんだこりゃ?
ボツになって、当然なような。

これは、どう考えても、こういう仕事した事ない人が、
どうしていいのかわからず、四苦八苦して、ひねり出したもんだろ。
読んでて、可哀想な気すら、起きてくる。
いくらなんでも、ちゃんと仕事してる社長さんが書いたものではない。
で、なんとかしてくれ・・・・と、いうことなので、
しょうがないから、なんとかしました。

いばるわけじゃないけど、この本の漫画、
半分以上は、僕が考えてます。
あとの4割がカミサン。
残りの1割が、そのまま使えた原作。

ただ、僕自身が、算数とか数学が苦手で苦労しました。
解説の部分、いくら読んでも、わかんなかったりする。
わかんないまま、「ここの解説、編プロさんでなんとかして」とか
お任せしたところも、たくさんあります。
要するに、「漫画にするのは僕らの仕事」「解説して、間違いないようにするのが編プロ」
ってことですね。役割分担。

資料にしたのは、これまで学研から出た、「科学と学習」の記事など。
いろんな下調べは、ちゃんと編プロさんがサポートしてくれました。

で、この漫画のキャラクターを「動物でやってくれ」と
言ったのが、学研の担当さん。最後まで会った事も無ければ、
電話で話した事もないんですが、とにかく、その担当さんの意向です。

資料として、編プロさんからもらったコピーに、
昔の「学習」の「算数おもしろエピソード」があって、
その一部に、動物をキャラにして、展開してるものがあったので、
そういうのが念頭にあったのかもしれません。

たしかに、動物にはいろんな種類のものがいて、
その身長くらべ、重さくらべ、形比べ・・・なんてのは、
「算数漫画」にピッタリです。
みためも、子供には受けそうです。
だいたい、ウチのカミサンは、去年、丸一年「徹之進」やってますから、
こういうのに慣れてます。もともと動物好きだし。
上手い具合に、ピッタリですね。
学研の担当さん、なかなか狙いが鋭い。さすがです。
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で、つごう23項目の「算数おもしろ知識」が
「え? なんで?」「どうしてそうなるの?」
「なるほど。わかった!」「便利だね!」とかいう、「実感」に重きを置いて、
明るく、楽しく展開されてます。

かなり、内容的には、良い出来の「学習漫画」だと思います。
長年のスタンダードになりそうな漫画。
「売れて当然」の出来なんですが、売れるかどうかは、
僕らにはわかりません。売れて欲しいけど。

主人公は、算数が得意な、賢い子犬のワン太。
ワン太は、ふくろうの「さんすう仙人」の弟子で、小学生。
ワン太の相棒が、タヌキのポン平です。
ワン太とポン平は、徹之進とポチが下敷きになってますね。

・・・と、そのつもりで、書き進んでいったんですが、
どうしてもワン太が、学習漫画を正しく進めるための進行役となる関係上、
「よい子」になってしまい、あんまり面白いことやってくれない。

代わりに、ポン平が、ひとりでギャグを担当することになり、
漫画の中で、どんどんポン平が前に出て来ます。
終わりまで読むと「主人公は、タヌキのポン平じゃなかったのか?」という感じ。
まあ、面白い学習漫画になってれば、
主人公が誰かなんて、どうでもいいんですけど。
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そんなような漫画です。

つうことで、「平方根とは?」という、刑事ドラマじたての謎解きの漫画と、
あと、適当に何枚か、画像を紹介しておきます。
カバーの絵は、カミサンの絵じゃありません。
この「新ひみつシリーズ」のカバーは、みんなこのイラストレーターさんが書いてます。

昔から「ひみつシリーズ」のカバーの絵は、
統一感を出すためか、中の漫画と関係ないイラストが使われてるみたいです。
でも、中の漫画と、外見が全然違うというのもなあ・・・なんか変なような。
普通の漫画本でカバーだけ別人というのは、ありえないから、妙な感じはしますね。

中の漫画で頑張ったご褒美に、カバーの4色イラストを
中の漫画とは別建ての報酬で、書かせてくれてもよさそうなもんなのに。

まあ、漫画家がどうこう言う話じゃないのかもしれません。
このシリーズでは、もともとは、漫画家は「作画担当」という扱い・・・ってだけみたいです。
ウチが「勝手に手を入れて、勝手に面白くした」というコトなんでしょう。
漫画家には印税が一文も入らない仕組みだし。最初に書いた「原稿料」だけです。

とにかく、面白い学習漫画なので、ぜひ、買ってください。
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by tetsu2259 | 2007-11-16 14:14 | お知らせ等

徹之進47 お年寄りは大切に! の巻

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これは、第45話を考えた時に、同時にできたネタなんですね。
レギュラーキャラが赤ちゃんになるのと、
おじいさん、おばあさんになる・・・これで「対」なわけです。

煙モクモク・・・たちまち白髪のおじいさん・・・つうのは、浦島太郎。
よくばりばあさんが、なんかの魔法みたいなので、赤ちゃんに・・・
とかいう、昔話もあったような気がします。
昔話とか、民話に、そういうのがあるってことは、
そういうのが、「子供好み」って、ことなんですね。

そういえば、漫画の神様で、
たぶん、いまだに「日本一、頭のいい漫画家だった」手塚治虫先生も
「ふしぎなメルモ」という、漫画にしても、アニメになっても、
「それは面白そうだなあ」と、思わせる設定の漫画をやっていました。
「こういうの、子供は好きだから」って、わかってて、やったんでしょうね。あれ。

さて、徹之進とポチが、25話のオチで使われた「年取りガス」で、
イタズラして、大騒動になります。
てつ&ポチが、ハカセの発明品を強奪して、
子供らしいイタズラをして、最後はこらしめられる・・・という
黄金パターンですね。本当に、コレばっかりだなあ。
ま、僕の考える漫画なんて、こんなもんです。いつも。

あとは、ドタバタのディテールのアイデアが、
そこそこ面白ければ、テンポよく畳み掛けることで、
ちゃんと笑えるようになるはず。
・・・そんな感じで考えました。
そういうのは、得意だから、この話も、わりと苦労しないで、できましたね。

ただ、若い犬が、爺さん、婆さんになると、
どうしてもたそがれた、暗いムードになりがちなのと、
「年寄りを笑いものにするのは良くない」とか、言われかねないので、
そこらへんの、サジかげんというのはありますね。
そこらへんは配慮しました。

オチに関しては、てつ&ポチの自業自得。
もっと、カミサン、モノスゴイおじいさんに書いてくれたほうが
よかったんだけど。
で、結局、この騒ぎが、
一部の小中学校でやってる、手足にオモリつけて、
見えにくいメガネかけてやる「お年寄り体験学習」みたいな効果となって、
てつ&ポチが反省し、よい子供になるという・・・
厚生省から表彰してもらいたいような、
スバラシク、教訓的な漫画になってますね。

まあ、本当に、日本の高齢化というのは、大変なもので、
自分の身近にもいろいろあります。
難しい問題は、ここで語ることじゃないので、やりませんが、
「お年寄り」と「子供」の距離を近づけて、
みんなが、普通に笑顔でいられるような、そんな世の中が
一番良いと思います。
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by tetsu2259 | 2007-11-16 12:26 | 47 高齢化社会