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徹之進40 ショコラちゃん、千代大海になる!

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え〜。この回はですね、たしか、僕(大橋よしひこ)がネーム切りました。

なんだっけかな。
ショコラちゃんと徹之進の間柄のネタでなんかやろう・・・と考えてたんですね。
アニメ版のショコラちゃんと、漫画版のショコラちゃんでは
もう、「全然別人」みたいになっちゃってて・・・。

アニメ版の設定ですと、
「実はショコラちゃんは、悪者が犬楽園のヒミツを伺おうという狙いで
潜入させたスパイ」で、徹之進をたらし込み、情報をいろいろ
悪者側に伝えたり、こっそりテロ活動してたりなんかして、
相当、ハードなことになってます。
最終回近辺では、徹之進の純粋な愛にうたれて、
自分を反省し、悪を裏切るのですが、代わりに悪者に殺されちゃったりなんかして、
日曜の朝に、子供がノンビリ気分で見ていると
トラウマになりそうな「トンデモ展開」も出て来ます。
シリーズ構成していた監督さんの好みらしいんですが。

漫画版では、全然、そういうのをやる気はなくて、
最初から最後まで「のんきな犬漫画」でいこうということになってました。
書き手側の腹づもりでは。

で、たしか、アニメ版のハードな展開に対抗・・・というか、反逆して、
できるだけ、馬鹿馬鹿しくて、おかしくて、それでいて
生き生きしたような展開が書きたくて考えたんです。

もう、よく覚えていないんですが、
いま、ちょっと思い出したんですが・・・。
最初は、ショコラちゃんが鼻を蜂にさされるとか
そういう話をカミサンが考えてて、
「そんなの、やるんなら、もっと派手にやらないと笑えないだろ!」とか
言ったら、「じゃあ、あんたが書いて」とか言われて、
蜂の話を、どんどんふくらませて・・・。なんかそんなんでした。
「ショコラちゃんは相撲マニアで、突っ張りが得意で、その威力は
千代大海の10倍」とかいう、漫画版のヨタ設定をからめて
書いたんですね。

かわいい女の子が、意に反して、どんどん不細工になるというのは、
わりと古典的なギャグで、それを慰めようとして
ますます状況がドツボになるというのも、まあ、よくある展開です。
僕は、子供の頃、こういう海外アニメばっかり見てました。
まあ、それが「相撲」というか「千代大海」に絡むところが、
書いてる自分でも驚くくらい、斬新なところなんですが、
まあ、それも、「たまたま」ですね。

オチで、「本物の千代大海関が出てくる」というのも、
かなり斬新なのですが、これもネタにつまって出て来たヤケクソですね。

映画にも、パロディだと思って見てたら、最後に
元ネタの本物が出てくる・・・というのは、マレにあります。
最近だと、「マカロニウェスタン 800発の銃弾」という素晴らしい超名作の
オチに「本物のクリント・イーストウッド」が出て来て、
度肝を抜くというのがありました。(まあ、あれは後ろ姿だけなんですが)

というわけで、
本物の千代大海関が出て来て、オチです。
朝小から「肖像権」とかで、なんか言われるかと思いましたが
なにもありませんでした。笑ってただけです。
まあ、千代大海関を悪く書いたりしていませんし、むしろ「心優しいひと」に
書いてますから、気にする事はないような気もしますね。

この漫画を書いてすぐに、ナントカ場所があったのかな。
そのときは、千代大海関、絶好調で勝ちまくりました。
たまたまなんでしょうが、なんか不思議な感じがしました。

千代大海関、もう、すごいベテランですが、
まだまだ頑張ってもらいたいです。
こんな漫画、書いてて、とても他人のような気がしません。
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by tetsu2259 | 2007-07-30 14:48 | 40 千代大海

徹之進39 徹&ポチの透明犬騒動

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えー。ひさびさの更新です。
なにも反響が無くて、イヤになってたところに、
やたら忙しくなりまして、すみません。
こういうモノというのは、他人様に「見てね!」と頼んでも、
チラリと見ただけで、だいたいすまされて、
よく読んでもいないくせに、好きな事言われるというのが
よくわかりました。
まあ、はじめから「だいたいそんなもんだろ」と思っていたんですが。
しかし、初志貫徹。時間はかかっても、地道に更新します。

で、徹之進39回目。
この回は、まるっきり、僕、うおりゃー大橋(大橋よしひこ)がネームを切りました。

徹之進とポチが、ハカセの作った発明品で、
好きなように遊んで、騒動を起こす・・・
そういう黄金パターンが、徹之進まんが版でも確立されましたので、
「また、アレをやろう。しばらくやってなかったし、そろそろいいだろ」
と、いうワケ。

で、今回は、古典的な特撮ネタ「透明人間」。
「透明人間」というモチーフを選んだ段階で、
披露すべきギャグのネタなんか、決まりきっているんですが、
まあ、それを6ページに収めて、鮮やかにやってみようということで。

だから、全然考えなくてもできました。
もう、こういうのはパターンが決まっているので。

ただ、ちゃんと笑えるようにするには、
ネタの順番とかに気を配り、 読者の気持ちを盛り上げるよう、
イタズラをエスカレートするように並べて行く。
徹之進とポチがどんどんワルノリするようにする・・・それだけですね。

あと、透明人間って、だんだん透明になる過程が
「見て面白い」ところですので、そこはちゃんと強調する。

「だんだん透けて行く」「後ろの背景が透けて見えてくる」というのは
いままでのアナログなやりかたでは表現しにくかったのですが、
デジタルで書くと、そこらへんは自由自在なので、
これはやりやすかったです。
カラーの漫画だった・・・というのも、良かったかもしれません。

まあ、そんな感じかしら。
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by tetsu2259 | 2007-07-21 15:32 | 39 インビジブル

徹之進38 パンを追いかけ三千里

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この回は、僕が、最初の「たたき台」になるようなネームを切りました。
その後、カミサンがアレンジしたんじゃなかったかな?

アメリカの昔のアニメ、ルーニーチューンの
「トゥイーティとシルベスター」みたいな
単純な「追いかけっこ」の、ドタバタだけで見せるギャグ
(スラップステックといいます)が
やりたいなあ・・・子供にはウケるはずなんだけど・・・
つうことで、
大切なものが逃げ出して、つかまえそうになると、スルリと逃げて行く・・・
という、「逃げて行くウナギを追いかけて」とかいう
落語だかなんだかで聞いたようなお話にしました。

日本で「お笑い」というと、「しゃべくり」のことになるんですが、
僕個人は、子供の時、赤塚不二夫先生のドタバタ漫画に洗脳されたので、
「お笑いとは、ドタバタである」と、長年、信じておりまして、
そのせいか、漫画の中のお笑いも「会話のやりとり」とかで笑わせるようなものは、
本来は、あんまり好きじゃない・・・というか、どうでもいいんです。

でも、プロになって、漫画でお金もらうようになって、
読者が「ボケとツッコミ」とか「コケ」だとか「オチ」みたいな「日本的なお笑い」を
激しく要求してくる現実に直面し、「ああ、そういうのも重要なんだね」とか
考えを改めて、そういうのも勉強しなおしたのですが。
やはり、プロというものは、読者が望むものをやらないと、いけませんからね。

で、この漫画の話に戻りますと。
ギャグのネタじたいは、あんまり目新しくなりませんでした。
まあ、古くさいネタなんですが、うまく絵にできれば
なんとかなるだろ・・・という判断でしたが、
カミサンの絵だと「暴力性」がひっこむんで、
ハチャメチャな感じがイマイチですね。おとなしくなる。
まあ、こんなもんだろ・・・という感じです。
朝小ですので、やりすぎるのも良くないですし。

こういうドタバタだけで見せるギャグというのは
画力がないと、駄目なんですが、
まあ、そこらは、なんとかなってますね。充分、及第点。
ドロボウ役の犬とか、カラスが、ひと目見ただけで、笑える感じに
なってたほうが・・・コスプレとかしていて・・・良かったかもしれません。

僕が考えたネタだと、最初の「ショコラちゃん型のパン」というのは
「ショコラちゃん型のケーキ」で、大騒ぎで崩れて、
相撲取りみたいになる・・・とかいうモノでしたが、
カミサンが、「ケーキだと、衝撃でぐちゃぐちゃになるだけだから、
パンにして、つぶれて、相撲取りになるというのにしたいんだけど」と
言うので、「そのほうが自然だね」ということになりました。

ただ、そのとき「どうせなら、ショコラちゃんのパンが、具体的に
千代大海そっくりになったほうがおかしいかも」という話が出て、
こういうオチになりました。
でも、問題があったのは、カミサン自身が相撲ファンなため、
「千代大海に似せよう」ということで、似顔に意識が集中してしまい、
「パンがつぶれて、たまたまそういう形になった」ようには見えない・・・
全然、別のパンになってしまったようになっていることです。

で、書いた本人は「千代大海に似なかった」とか言ってるんですが。
そんなことより、「パンがつぶれて、こうなった・・・という感じ」に、
そつちのほうを重要視して、書くべきだろ! ここは!
どうも、マニアというのは「木を見て森を見ず」で、本来の目的を
忘れる傾向があるので困る!

まあ、そういうミスは、僕も、時々やるんですけど。
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by tetsu2259 | 2007-07-07 10:46 | 38 スラップスティック

徹之進37 じごくのそうべえ(徹之進版)

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この回のネームは、カミサンが切ったんですね。

「じごくのそうべえ」という、
昔から子供に人気のある絵本がありまして、
たしか、それは落語かなんかが原作なんですが、
鬼に飲まれて、鬼の腹の中で、神経をひっぱったりして、大暴れするという
くだりがでてきて、そこが、大変に面白く、印象的。
ウチの子供たちも、小さい頃、大好きでした。

で、あれをやろう・・・ということで考えたのがこれ。
海でクジラに飲まれて・・・とかいうのは、あたりまえでイマイチなので、
池の主を釣ろうとしたら、
誰かが離したペットのワニだった・・・・とかいう話にしました。

最近の「は虫類ブーム」の、悪い結末みたいな感じで、
カミツキガメが公園の池で捕獲されたりしてますし、
ニューヨークだかの都市伝説で、下水道に、もとペットだったワニが
繁殖してる・・・とかいうのがあって、
それを元ネタにした「アリゲーター」という、B級映画も、ありました。
(もう、かなり昔の映画になりますが)
まあ、ワニが釣れたとかいうのも、あんまり目新しくもないんですが、
「すこしでも、今日的なほうがよい」ということで、
ワニ釣りの話になりました。

まあ、あとは、
ジョンと徹之進の、「釣りキチ三平」的な、釣り合戦の要素と、
これまでに何度もくりかえした「新聞で徹之進がヒーローになる」ってオチの
変化球って、とこでしょうか。

ジョンは、いつも、自業自得で墓穴を掘る敵役なのですが、
読者のお手紙を読んでいると、意外に
「ジョン、がんばれ」とか「くじけるな、ジョン」とかいうのがあって、
子供というのは、敵役にも感情移入するんだなあ
と、あらためて思いました。
で、たまには、「いい思い」をさせてやらないと、可哀想だね・・・
という判断が、カミサンにはあったようですね。

僕なんかの好みでいうと、
悪役は、より極悪非道に、悪辣なことばかり考えて、いつも墓穴を掘る。
・・・それを延々くりかえす・・・という、
ルーニーチューンの「コヨーテとロードランナー」みたいなのが
最高だ! ・・・なんですが。
あれ、あんまりやりすぎると、日本人の感性からズレていくんですよね。
日本人は「悪人にも三分の利」とか言って、
敵役にも「あたたかいナニカ」を求めてしまうんですね。
まあ、そんなこと、どうでもいいんですが。ココでは。
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by tetsu2259 | 2007-07-05 10:40 | 37 釣りキチ三平