<   2007年 05月 ( 22 )   > この月の画像一覧

徹之進31 雪女のうちわ騒動

d0122652_22162976.jpg
d0122652_22164352.jpg
d0122652_22165650.jpg
d0122652_22171170.jpg
d0122652_22172959.jpg
d0122652_2217438.jpg
d0122652_22175530.jpg

え〜。
「昭和のギャグ漫画 伝統芸能伝承者」の大橋よしひこです。

え〜と。
これは、真夏に発表する漫画なので、
できるだけ「涼しい画面」にしたいな・・・つうことで
ネーム切りました。
昔、書いた「ピカットくん」の焼き直しですね。
http://uorya0hashi.web.infoseek.co.jp/manga/pika/pika05_01.html

ネタが出ないから、そうした・・・って言うんでなしに、
夏むけの「生活ギャグ」の定番って、いうことで、この
真夏の冷凍ネタにしました。
伝統芸の伝承者としては、「真夏の冷凍ネタ」は避けて通れません。

お話の筋は、19話とか24話と同じで、
ハカセの発明品で、てつ&ポチがイタズラしまくるというやつ。
子供らしくて、面白いと思います。

アイデアのほうは、定番ギャグを並べてるだけでたいしたことありません。
こういうの、見慣れてない人には、目新しいかもしれませんが、
どれも古いギャグですね。

「犬は喜び、庭かけまわり、あっという間に雪だるま・・・」
という替え歌が、最後に出てきますが、
これはラフの段階では書いたものの、
本番で、歌を入れるスペースが取れないのと、雪だるまの絵がなくなっちゃって、
漫画家のほうでは、「歌とっちゃおう」という判断だったんですが、
朝小のほうで、気に入っていたのか、
新聞見たら、無理矢理ねじこんでありました。
担当さん、替え歌が好きだったのかもしれません。

この回あたりから、
ハカセに、てつ&ポチに発明品を渡すと、絶対、大騒動になる・・・
って、わかっているくせに、発明品を渡す・・・という
確信犯めいた部分が出てきてますね。
ハカセは、騒ぎになるのが、面白くてしょうがないんです。
でも、自分では、騒ぎをおこしたくないので、てつ&ポチを利用してるんですね。
非常にタチがわるい。
で、最後に「いけませんねえ」とか言って、現れて、解決策を示す。

こういう悪い性格の、頭のいいやつって、たまにいますね。
大学漫研時代に、Nくんというやつがいて、
こいつは、東大に入れるくらい賢いんですが、身体が弱くて、
2浪して法政入ってきたという男で、
そういう類いの人間でした。こいつが漫画版ハカセのモデル。

わざと悶着がおきる展開に持って行って、真っ先にその場からいなくなり、
遠くからながめて、面白がっている。
・・・そんなような、最高に嫌なやつでしたが、親友でした。
あいつ、今、なにやってんだろ?
[PR]
by tetsu2259 | 2007-05-31 14:53 | 31 雪女のうちわ

徹之進30 ワンワンシャンプー それゆけ! 木村さん

d0122652_11211026.jpg
d0122652_11212520.jpg
d0122652_11214265.jpg
d0122652_11215763.jpg
d0122652_11221045.jpg
d0122652_11222418.jpg
d0122652_11224136.jpg

ルミちゃんのおうちが
一見お金持ちに見えて、実は貧乏・・・・というのは、
パパと徹之進と執事の木村さんしか、知りません。
ママさんと、ルミちゃんは「天然系」なので、
全然わかっていない。
そのぶん、執事の木村さんは、大変なワケです。

と、いうことで、カミさんが、
木村さんを主役にして、考えた「貧乏ネタ」がこれ。
徹之進がシャンプー嫌がって、家の中がメタメタになる・・・というお話。

でも、書いた当人が「いまいち面白くない」と思ったらしく、
「面白くするためのギャグ、考えてよ」とか
乱暴に、僕に投げつけてきたんです。
で、考えたのが、 スケートギャグ。

シャンプーは、ブクブクになる。ツルツルすべる。
すべるのはスケート。スケートは荒川静香。浅田真央。ミキティ。
去年は、冬季五輪。イナバウアーで盛り上がりましたからね。
時期的にも、オイシイ時期でした。新聞に載った頃は、記憶に新しかった。

あれを、老人である木村さんが、年甲斐もなく、元気にやるのは、
見た目で「絶対おかしい」でしょうから・・・。
で、オチはブクブクでピカピカ。節約にもなった・・・で、貧乏ネタのオチにもなる。
まあ、そんな感じですね。

スケートのギャグは、かのチャップリンがスケートの名手だったせいで、
映画の中で何度も披露してますが、
うまくやれば、笑えます。ヘタクソなやつが転ぶだけでも、おかしいから。
また、ツルツルすべって、足場が悪くなったところで
おいかけっことかアクションする・・・っていうのは、香港映画の定番でもあります。

ただ、このネタも、書き方にコツがあるのと、
「人体がきちんとかける画力の漫画家」がやらないと、
基本的には笑えるようにはなりません。
絵で、笑えるようにするのは、案外難しい。
絵描きにしか、わかんない話なんですけどね。

この回の絵は・・・ちゃんと僕の注文通り、「笑えるように」描けてますから、
そこらへんは、まあ、それなりにたいしたものなんでしょう。カミサンも。
[PR]
by tetsu2259 | 2007-05-30 11:23 | 30 荒川静香

徹之進29 2000GTバージョンアップ!

d0122652_10384747.jpg
d0122652_1039820.jpg
d0122652_10392318.jpg
d0122652_1039469.jpg
d0122652_104036.jpg
d0122652_10401868.jpg
d0122652_10403234.jpg

これは、「夢楽園/入門シリーズ」の一環なんですね。
徹之進とポチが、おとなの犬の特技に挑戦して、
それを教えてもらう・・・というパターンのアレです。

最初は、14話の「ハンゾウの忍者教室」。
で、次が16話の「イワンのボディビル講座」。
そのつぎに、「ハカセの発明入門」をやろうと考えてて、
発明品でドタバタをやるのが面白くなり、
いつの間にか、尻切れトンボになったんですが、
仕切り直しで「入門シリーズ」をやろうと。

で、リニアというアイリッシュ・セッターなんですが。
こいつは、スピード狂の名ドライバー。
乗り物なら、なんでもござれ・・・という設定。
だから、車の運転を教える・・・ってことになりますね。
でも、子供に車の運転を教える・・・つうのは、たとえ犬の世界でも
ピンとこない。
子供のほうにしたら、「自動車をおとなみたいに運転してみたいなあ」
って、思うだろうけど。「じゃ、運転してみる?」と、おとなが言うのは変だ。
すると、子供がこっそり、無免許運転するという展開は・・・?

でも、「車の運転」ということにすると、生々しいなあ。
朝小にボツをくらいかねない。「マネしたら、どうする!」とか、言われそうだ。

じゃあ、ロボットに乗るというのはどうだろ?
アニメ版のマジンガーZの初回で、
兜甲児が、はじめてマジンガーの乗り込み、うまく運転できずに、
回転しちゃったり、ものをぶっこわしたり、走り出して止まらなくなる・・・
つうのが、あったけど、あれをやったら、面白いんじゃないか?

と、いうことで、作ったのが、このお話。
リニアというのは、徹之進に対して、あんまり親切じゃない犬ですから、
そこらへんは一工夫しました。
だから、一見「入門シリーズ」には、全然見えないんですが、
もともとは、入門シリーズなワケです。

で、ロボドッグ2000GTが暴走して、無茶苦茶な動きをする・・・
というところが、このお話の呼び物なんですが、
そこらは、ページ数の関係で、アッサリやらざるをえない。
ちょっと、もったいないですね。
暴走して、女湯に飛び込むとか、洗濯物に突っ込んで
変な格好になるとか、「お約束ギャグ」をやりたかったなあ。

ロボドッグ2000GTは、例によって、僕が書いてます。
カミサンが「あんたが書かないとやだ。この話、ボツ」とか言うので、しかたなく。
あんまり、俺も、機械書くの得意じゃないんだけどなあ。

ま、細かいところはデタラメなんですけどね!
鉄人28号とか、マジンガー世代なので、
そういう、細部はデタラメなロボットなら、なんとかなります。
ガンダム以降の、ウソが極端に減った、リアルなロボットは苦手・・・
というか、今の若い人は「なんで、あんなの書けるんだろ?」とか思いますね。

ロボドッグが「シェ〜! 」をやったり、「死刑!」をやったりするのは、
自分の好みのお遊びなんですが、
朝小読者の親も、だいたい「そう言う世代」だろうから、
親にウケるんじゃないか?・・・という、あざとい企みですね。
ウケたのか、どうか、全然わかんないんですけど。

ロボットに電源はいると、ファイティングポーズとって、全身に電撃!
「ガオ〜〜〜〜!」とかいうのも、鉄人28号と、マジンガーZへの
愛を告白してるんですね。誰も気づかないかもしれないけど。

まあ、そんな感じです。
オチで、2000GTに、徹之進型の頭部がついてしまうんですが、
この話は、まだ当分、ひっぱるんです。
この漫画を書いた時には、全然、そんなつもりはなかったんですが、
ネタにつまって、出てきます。
覚えておいてください。
[PR]
by tetsu2259 | 2007-05-27 10:44 | 29 マジンガーZ

徹之進28 必死の力必死の心必死のオナラ

d0122652_1517920.jpg
d0122652_15172516.jpg
d0122652_15173945.jpg
d0122652_15181355.jpg
d0122652_15182795.jpg
d0122652_1522120.jpg
d0122652_15222279.jpg

この回も、うおりゃーがネームを担当しました。

季節ネタ、プール開きですね。
プールの光景を涼しげな色で塗っておけば、
読者も朝小も喜ぶだろうということで。

プールといえば・・・・。
自分は、泳ぎが苦手で、今でも平泳ぎできないし、
50メートル泳いだら、もう許してくれ・・・って感じです。
小学生の前半は、完全なカナヅチで、
プールの季節になると、ウツになったもんです。

だから、プールの話ってことになると
「泳げない。だから、こうなった」・・・みたいな話が
まず、思い浮かびます。

自分のオリジナル漫画「ピカットくん」でも、そういうお話を書きました。
http://uorya0hashi.web.infoseek.co.jp/manga/pika/pika04_01.html

で、誰かを泳げない犬にしよう・・・って、考えて、
ポチが泳げなくて、徹之進がコーチ・・・というのはどうだ?
って、考えたのですが、それじゃ、徹之進ばっかり「イイカッコ」してるみたいで
面白くないので、逆にしました。

リアルなこと考えると、ブルテリアとかブルドック、フレブルなんていう
やたら筋肉質な犬のほうが、水に沈んじゃうんで、
ブルテリアのポチが泳げない・・・っていうのが、本当なんでしょうけど。

ま、そんなような感じで、
まんが版の徹之進は「泳ぎが苦手」ということにしました。

「泳ぎが苦手」というのは、一種のコンプレックスねたなのですが、
読者である子供には、共感しやすいネタなので、
生活ギャグ漫画には、わりと定番。
ドラえもんなんかにも、しょっちゅう出てきますね。

そんなのを頭に置いておいて、
自分の体験とかを元に、スラスラ書いたのが、この回。
この回も、30分くらいでネーム書けたんですね。ラクだったな。

ポチがプールサイドでブレンバスターしてますね。
これは、子供時代、流行っていたなあ。
懐かしいから、あれをやろう・・・と、セリフも
「突然、プールサイドのブレンバスター! とりゃー!」とか書いたんですが、
朝小から「ブレンバスターって何なんですか?」とか言われて、
そのセリフは変更に。
トホホ。プロレスの大人気技なんですけどねえ。
いまの20歳代の女性記者には、通じないんだ・・・。
いかにプロレスが、マイナーなものになってしまったか・・・と、痛感。
しくしく。プロレス黄金時代を知るものとして、非常に嘆かわしい。

徹之進がウキワ重ねて、出てくる所では
「ワ〜!  でっけえ、トグロウンコ!」と、書いたのですが、
これは、カミサンがボツにしました。畜生。
ま、そうなるだろうな・・・って思ってたけど。

サメのふりをする・・・ってのは、アメリカ映画とか、ルーニーチューンとかの定番。
スピルバーグのジョーズでやってたのも、有名ですね。

オナラで、水泳のオリンピック選手に!
と、いうのは、水木しげるの河童の三平。あれも、大好きな漫画ですね。
読んだこと無い人は、読んでみてください。面白いから。

「必死の心」つうのは、黒崎健時先生の有名な言葉で、
本のタイトルにもなっている、「必死の力、必死の心」という言葉から。
「必死でやれば、できないことなどない!」という、
立派な教えですね。
でも、こういう理屈で、運動音痴な僕は、体育会系の教師に
ずいぶん痛い目に会いました。だから愛憎半ばという感じ。

うちのカミサンは、黒崎健時先生の本は好きみたいで、
「必死の力、必死の心」も、本棚に飾ってますね。
そういうメンタリティの人なんですね。
ははは。なんちゅうかあ、かんちゅうか。
「必死の力、必死の心」は、凄い本でした。なんか、とにかく凄い。
火のついた線香を肌に押し付けるとか・・・
漫画なんか足下に及ばない、ものすごさ。

なんの話、してるんだろう?
・・・ま、とにかく、そんな感じでした。この回は。
泳ぎが苦手の子供も、「アハハ」で、明るい気持ちになってくれれば、
いいんじゃないかと。

・・・色は、涼しげで、明るくて、いいですね。いつも同じだけど。
僕が塗ると、いつも同じ感じになっちゃいますね。
[PR]
by tetsu2259 | 2007-05-26 15:24 | 28 プール

お子さんに見せてください

お願いがあるのですが、
このブログ、どう考えても「子供漫画なのに、子供が読んでいない」
ようなのです。
どうやったら、子供たちに読んでもらえるのか、
真面目に考えているのですが、なかなか難しいです。

なにかよいアイデアはないでしょうか?

また、お子さんがおられる方が、
ここの漫画を見た場合は、ぜひ、
そのお子さんにも見せてほしいです。

で、できましたら、その「反応」とかを教えてください。
よろしくお願いします。

このブログ(漫画)についてのリンクなど、
やっていただけるのであれば、もちろん、よろしくお願いします。

また、コメント、感想などもお気軽にどうぞ。

どうも、僕の文章は、トゲがあり、フレンドリーじゃないみたいに
思われがちですが、いちおう、いい歳した常識人なので、
ニッコリ微笑んでレスします。

・・・・・こんなこと書くから、いけないのか。
どうも性格が悪くて、いけませんね。
・・・・・ギャグ漫画家なんか、みんな性格が悪いんですけどね。
[PR]
by tetsu2259 | 2007-05-23 23:02 | お知らせ等

徹之進27 ムシバキング、ゲットだぜ!

d0122652_15415243.jpg
d0122652_1542723.jpg
d0122652_15422385.jpg
d0122652_15423966.jpg
d0122652_15425339.jpg
d0122652_1543753.jpg
d0122652_15432233.jpg

この回も、僕がネーム切ってますね。
このころ、カミさんは「徹之進単行本用書き下ろし漫画」と
カケモチだったのと、
よせばいいのに、フレンチブルドックの子供を買ってしまったもんだから、
その世話でグチャグチャになっていたんんですね。
買ってきたフレブルの「ぶん太」は、カワイイ見かけによらず、
ヤンチャで、はっきり言って、極悪非道なワンちゃんだったので、
「しつけ」とかが大変で、家の中が大騒ぎになってました。
http://mieru1.exblog.jp/i15

今は、それなりに落ち着いたんですが。

で、漫画の話。
これ、虫歯予防デーの6月4日あたりに発売される新聞用に
考えてたネタなんですが、まあ、あんまりパッとしないし、
ネタが出なかった時に回そう・・・みたいに先送りにしてました。

読者である小学生にとっては、
「虫歯」とか「歯医者さん」って、身近で切実な問題ですから、
こういう「虫歯ネタ」って、わりとウケますね。

「虫歯ギャグ」というのも、古いアメリカの喜劇映画に出てきますし、
そういうのにインスパイアされて、赤塚不二夫も何度かやってました。
川崎のぼるもやってました。岡田あーみんもやってた。

「虫歯ネタ」と「ヤブ医者もの」って、似たようなもんですね。
痛みとか、ペンチで歯を引っこ抜くとか、暴力的な画面が出せるので、
スラップスティックむけのネタなんです。
人が苦しんでるのに「がまんしなさい。こんなの痛くない」って、
そのさまだけで、結構おかしいから・・・。

とにかく、漫画的要素が盛り込みやすいんですね。
だから、あんまり苦労しないで、簡単に出来たような感じです。

オチのところは、口からガイコツごと、すっぽぬける・・・
という「お約束のオチ」だったんですが、
カミサンが「なんか怖い」「問題になりそうだ」という判断で、
全身の骨ごと抜ける・・・っていうふうに変えました。
あんまり、変わんないような気もしますが。

でも、このくだらないオチ、朝小の担当者には
わかりにくかったらしくて、
「シベリアンハスキーは、実はロボットだったんですね!」とか
言われました。
・・・そ、そんなに、わかりにくいオチだったかなあ・・・。
笑ってすましてくださいよ! という感じだったな。あれ。

みんなが困ってると、都合良くハカセが現れ、
「こんなこともあろうかと、こういうものを発明しておきました」とかいうのは、
宇宙戦艦ヤマトの真田さんギャグですね。
あれ、どう見ても「お笑い」なんだけど、あの時代は、
真面目に見てましたからねえ。凄いな。今から考えると。

まあ、そんな感じですかね。
この回は、たいした漫画じゃないです。
「こんなもんだろ」という出来ですね。

こんなもんでよければ、なんぼでも書けますから、仕事ください。
[PR]
by tetsu2259 | 2007-05-23 15:44 | 27 虫歯

徹之進26 黒い徹之進登場す!

d0122652_1145286.jpg
d0122652_11451873.jpg
d0122652_11453293.jpg
d0122652_11454865.jpg
d0122652_114642.jpg
d0122652_1146186.jpg
d0122652_1146327.jpg

ヒーローものシリーズを見ていると、
中盤で、必ず「ニセなんとかマン」 とかいう展開があります。

ザラブ星人が化けていた、目のつりあがったニセウルトラマンとか、
サロメ星人が作ったニセウルトラセブン・ロボとか、
ジャイアントロボのカラミティとか、
映画版スーパーマン3の黒いスーパーマンとか、
こんどのスパイダーマン3にも、黒いスパイディが出てくるらしいですから、
これは、もう「お定まりのエピソード」。

特撮ものだと、着ぐるみを新たに作らなくていいから、予算がかからない!
とか、
マジメなナントカマンが、たまには街を壊したり、極悪非道なふるまいを見せて、
視聴者に「うあああ! どうしちゃったんだよお!」と、新鮮な驚きを与える効果
ってのもありますね。

ただ、「ニセモノねた」は、本物のヒーローが、どれくらい「いいやつ」か
視聴者に、よく認知されていないと、効果がない。

お話が、中盤にさしかかって、パターンというか、お話の定石を
視聴者が了解したころは、ある意味、中だるみでもありますから、
そこらへんにカツを入れるネライもあるんでしょうね。

と、いうことで、考えた「ニセ徹之進」ネタ。
第22話の「ジャングルジム倒壊」のお話を考えつく前に、
実は、思いついていたアイデアなのですが、第26話で実現しました。

ジョンがニセ徹之進に変身して、極悪非道なふるまいをする。
人にかみついたり、オシッコたれながしたり、モノをぶっこわしたり・・・
ヒーロー徹之進が、それをやるという「絵ヅラ」が面白いわけです。

で、そこをさらにひねって、
「陥れるつもりが、ことごとく裏目に出て、徹之進の評判はどんどんよくなり、
ジョンの評判は逆に落ちて行く。どんどんヒドイメに会う」
っていう、ギミックを付け足すと、
これは、かなり面白くなります。暴れるだけじゃ、つまんないんですね。
「悪巧みして、策士、策に溺れる。自業自得って展開」が、
安心して笑えるところなんだろうし。

この仕掛けは、大元がたぶん、ハリウッドの昔の映画にあって、
赤塚先生が、何度か漫画で使っていました。
覚えているのでは、ワルモノであるイヤミが、温厚なデカパン博士に
変身して、悪いことしまくる・・・・とか、なんかそんなのでした。
もう、よく覚えていないけど。
(自分がいかに赤塚漫画に支配されているのか、時々、恐ろしくなりますね。
自分のDNAにすりこまれているんでしょう)

・・・そういうスジダテに、
「いたずら犬」「悪い犬」ならでは・・・の描写や、
漫画の中での愛憎関係とかが、うまくからまったので、
この話は、6ページとは思えない「読み応え」と「完成度」があると思います。

ゲイリーさんとかHGも出てくるし。
ゲイリーさん、もう人間じゃないけど。
レイカちゃんと友達も出てくるし。ワイルドドックスも、泥棒も出てくる。
もちろんルミちゃんも。
なんて、豪華な漫画なのでしょう。

徹之進だけ、実は出てきません。
最初と最後に写真で出てきたり、ジョンの回想で出てくるだけ。
そこもギャグなんですけど。

しかし、漫画というのは、
悪役が主人公になると面白いですねえ。
ジョン、最高だよお。
[PR]
by tetsu2259 | 2007-05-21 11:47 | 26 ニセ徹之進

徹之進25 ショコラ料理地獄

d0122652_1574128.jpg
d0122652_1575550.jpg
d0122652_1585142.jpg
d0122652_1591976.jpg
d0122652_1593330.jpg
d0122652_1594776.jpg
d0122652_1510498.jpg

チワワのショコラちゃんほど、アニメと漫画版で、性格が違うキャラクターは
いないでしょう。

アニメ版だと、おしとやかなお姉さん・・・と、言ったキャラで、
最終回間近には、「本当は悪女でした」みたいな展開もありました。
「子供向けの楽しい犬アニメ」として、普通に鑑賞していた視聴者は
かなりギョッとした、ハードな展開でした。

あの「ハードな展開」については、
ウィーヴさんから、早い段階で聞いていました。
シリーズ構成のかたとウィーヴの間では、かなり早い段階から決まっていたことみたいです。
決して、行き当たりばったりに「ああなった」わけではありません。

その話を、最初の方を書いている時に聞いて、
「マジですか? そんなもん、『子供向け』ってことで、日曜の朝に放送すんの?
個人的には、どーかと思いますよ」と、言ったことを覚えています。
僕は、わりと「常識人」なんですね。
あんまり、お話のスジでギョッとさせられるのは好きじゃない。
ディテイルのギャグのアイデアにはこだわるほうなんですが。

ただ、放送始まって間なしに、「ホリエモンショック」があり、
徹之進の世界から「お金儲け」とか「ヒルズ族」という要素が、
製作に間に合うところから、どんどん軌道修正されたので、
後半の展開が、当初の腹づもり通りで進むのか、
雲行きが怪しくなってきました。
どんどん、差し替えたような、どうでもいい「のんきな話」が多くなってきた。
アニメ版でも。

で、この漫画を書くあたりで、
「最後の展開って、初めに言ってたハードなやつで行くの?」と、
ウィーヴの石川さんに聞くと、
「さあ? どうなるんでしょうね? 僕が聞きたいくらいです」とか言ってる。

「そんな、いいかげんな・・・。
まあ、あのハードな話はリセットしたほうがいいと思うけど。
・・・・・じゃあ、漫画は漫画で、どんどんアニメから
離れて勝手にお笑いにしていくけど、かまわないよね?」
「なにを今さら。とっくの昔に、勝手にやってるじゃないですか!
好きにやってくださいよ!」

「・・・とか、言ってたよ。石川さん。はっはっは」と、僕がカミサンに言うと、
「じゃあ、ショコラちゃんのキャラクター、全然違うのにしちゃおう」

カミサンは、アニメ版の「なんだかクネクネしたお姉さんショコラ」が
憎たらしいと思うくらい、キライだったので、この話は、渡りに舟。

「カワイコぶってるけど、実はとんでもない女の子」・・・漫画によくある、
わかりやすいキャラクターになっていきます。
この、第25話は、その「ショコラの本格的変節」の第一弾。
「アニメ版ショコラの破壊計画」作動! と、いう感じですね。
まあ、そのほうが、断然面白いと思うから、問題ないス!

ネタは、赤塚漫画なんかにもよくあった、「ヘタクソな料理を我慢して食う」
というやつですね。ハリウッドのコメディ映画にも、よくあるシュチュエーション。
で、あとは三角関係というか、恋の鞘当て。
それだけを、二人で打ち合わせて、この回は、カミサンがネームを切りました。

で・・・ちょっと、話は変わりますが。

アニメ版では、物語の「動機」にもなっている「重要な要素」
・・・ルミちゃんのお家は、お金持ちぶっているけど、ママさんの無駄遣いで、
「実は貧乏」というお話があります。
それが、徹之進に「お金儲け」という行動を取らせるワケです。
ご主人思いの忠犬、徹之進・・・つーことですね。

ですが、ここらの設定が、6ページの読み切り漫画としては、
どうしても、まだるっこしく、いつも「無視」してきました。
単に、徹之進が、「自分のピンチをはねのけるため」とか、
「困ってるルミちゃんを助けるため」「ショコラちゃんにモテるため」
「イタズラしたくて」・・・そんな「わかりやすくて、簡単な動機」で
アクションを起こすほうが、6ページには収まりやすいんです。
「ご主人のおうちの経済的ピンチを救う」・・・と、いうのは、
もってまわったような感じで、ややこしいし、朝小読者にふさわしくない・・・
と、判断していたわけです。

僕個人は、「そんな設定は、ややこしいからいらない」と、思っていたのですが、
カミサンは真面目なので、この第25話で
「実は貧乏」というお話を、冒頭で入れていますね。
ショコラちゃんについては、「ぶっ壊す」なのに、
ここらへんは変に律儀なんだな。よく、わかんないところでもある。

まあ、
貧乏だから、おなかがすく。で、マズイ料理も、うまく感じる・・・
って話にしたんですね。なるほど。
こういう「設定のこなしかた」なら面白いですね。
「貧乏ネタ」をやるために、「ママの無駄遣い」を使う・・・。
貧乏ネタは、ギャグの基本ですから、これはいいかもしれません。

と、いうことで、貧乏ネタと、マズイ料理と、とんでもないショコラちゃん・・・
つうことで、第25話は、完成したわけです。

ちなみに、
ウチのカミサンも、たまにマズイ料理を作ることがあって、
そんな時「マズイ!」と、言うと、怒りだします。
実話じゃねえか。
[PR]
by tetsu2259 | 2007-05-20 15:10 | 25 料理

徹之進24 増殖戦隊テツノシンジャー

d0122652_1122073.jpg
d0122652_112355.jpg
d0122652_1125059.jpg
d0122652_113521.jpg
d0122652_1131861.jpg
d0122652_1133411.jpg
d0122652_1134758.jpg

マイ・フェバリット・コミックである、赤塚不二夫の「おそ松くん」に
オマージュを捧げた作品。

忍者ハンゾウさんの「分身の術」は、横山光輝とかの忍者漫画ですし、
「クローンミラー」は、藤子漫画の発明漫画、
で、ドタバタそのものは赤塚調で、
オナラは川崎のぼるで、
オチはなんだろうな、いかにもオチです・・・つう出し方が
山上たつひこかもしれない。
自分の、ギャグ漫画体験を、あんまり考えないで
ダラダラ垂れ流したようなネームですね。だから、すぐ書けた。
全然、悩みませんでした。
「パクリだ」と言われたら、「それが何か?」とか言いたくなる漫画。
すみません。尊敬する、先生がた。

でも、まあ、面白く出来たと思います。
「おそ松くん」・・・じゃ、子供にわかんないので、
赤青黄桃緑の戦隊ものパロディ「テツノシンジャー」つうことにしました。
子供は、戦隊ものが好きですから。
あ、そうか、そういえば、コノ部分は、石森章太郎先生へのオマージュになってるのか。
うーん。すごい。漫画の博物館のような漫画になっていたんですね。ははは。

戦隊ものパロディは、本家のアニメのほうでも、
この漫画のあとに「犬楽園ジャー」みたいなのが出てきました。
この漫画、書いてるときは、そんな話、微塵も無かったんだけど。
まあ、考えることは同じですね。

とにかく、そのくらい、
このころ・・・連載15回目とかあたりから、
アニメのことは、丸っきり、気にしない・・・つうか、
ウィーヴのほうから、話も聞かない。
毎週のテレビ放映も、見たり、見なかったり・・・という感じで、
漫画のほうは、「自分勝手、好き放題」にやってます。
ウィーヴも、朝小も、「問題部分のチェック」だけやってる・・・みたいな感じで。
まあ、関係者みんなが「慣れた」んでしょう。「掴んだ」とも、言えるのか。

欄外に、ハシラとして載っている「読者のおたより」で、
「いつもおもしろいです」というのが載ったので、
これはうれしかったなあ。
「いつもおもしろい」と、いうのは、最高の褒め言葉ですよね。
こちらは、なんのかんのいって、「毎回、ちゃんと面白くなるよう」
頭をひねって、頑張って書いてるんですから。

でも、不思議なことに、ウィーヴも朝小も
「面白いです」って、全然言ってくれませんでした。
「問題なし」って、言うだけなんですよ。
書き手の「やる気」を盛り上げるのが、ヘタというか、
褒めると、まるで「損する」とか思ってるのかな?  と、思うくらいでした。
・・・まあ、実際のところ、「そんなことにかまっていられないくらい忙しかった」
って、ことなんでしょうが。

頑張っているカミサンが哀れなので
友達である「ウィーヴの石川さん」に
「お前、お世辞でもいいから、ちゃんと『頑張ってくれてますね。面白いですよ』って
いいなよ。書き手なんか、それだけでやる気だすんだから」とか、
カミサンのいない時に、電話で忠告したぐらいです。
なんで、俺がそんなことまでやんなきゃなんないんだ! 困ったもんです。

どうも、最近の「上のひと」って、「下のもの」の心をつかんで、
効率よく、気持ちよく「仕事させるのがヘタ」ですね。
不景気が長く続いて、仕事をもとめる人が多い状況が続いたものだから
そんなことしないでも「仕事をやりたい」って、いう人は多い。
だから、よけいな「気遣い」なんかいらない・・・・
そんな「お殿様」が多くなったような気がしますね。
まあ、どうでもいいんですけど。

話は、ズレましたが、
とにかく、この「いつもおもしろい」の一言には、感動したなあ。

「朝小」は、「朝小をとっている読者」以外、読むことはない媒体で、
「普通の漫画雑誌」のように、気まぐれで、一冊、本屋で買う・・・
ということもなければ、「立ち読みしてもらう」ということもありません。
友達や、同業者、出版関係者に
「朝小で連載してます。読んでみて」とか言っても、
まず、「読む手だて」がありませんから、誰も読んでくれない。
もちろん、反応もなしです。

で、ウィーヴも朝小も、ほとんど何も言ってくれませんから、
ずっと「シャドウボクシングを必死にやってる感じ」で
そろそろ疲れてきた・・・みたいな感じもありましたから。

実際、僕がネームを切る回がやたらに多くなってきたのは、
カミサンの「やる気」が、だんだん息切れしてきたからです。
「やりがい」がないんだから、まあ当然だよな。

そんなところに、この「いつもおもしろい」という声は、
ありがたかったですね。僕も、ほんとうにありがたかった。
大分県の後藤理沙子ちゃん、本当にありがとう!

ふつうの漫画雑誌なら「読者アンケート」もありますし、
「読者の反応」って、早く返ってくるんですがね。
この漫画の場合は・・・・・。

まあ、もう、みんな
すんだ話ですから、どうでもいいんですけどね。
すいません、ダラダラ書いちゃった。
[PR]
by tetsu2259 | 2007-05-16 11:06 | 24 おそ松くん

徹之進23 愛の戦機レインボーガン

d0122652_22425635.jpg
d0122652_22431166.jpg
d0122652_22432411.jpg
d0122652_22442455.jpg
d0122652_22443886.jpg
d0122652_22445036.jpg
d0122652_2245359.jpg

これは、この漫画を書いたちょっと前に、
別件の仕事で「虹のCG」を書いたんですね。

「虹」って、美しいモノなんですが、
アナログの、手書き時代には、
どうにもこうにも美しくは書けませんでした。
特に、カラーインクなんかじゃ、絶対に綺麗にはかけなかった。
色と色が、境界線のところで、重なって、汚くなるし、
綺麗に、同心円状に並べて書くのも至難の業。

でも、CGなら、たいした手間なく、綺麗に書けます。
これは、虹をフォトショップで作ってみて、本当に、そう思いました。

で、「この、せっかく作った虹のCGを、もっと活用できないか?」
つうことで、考えたのが、この話。
おりしも、ちょうど、梅雨時だったので、ちょうどいい。
と、いうことで、メルヘンで、少々乙女チックですが、
これは僕が考えたネームです。
世間様から「下品な漫画家」だと、レッテル貼られている、この僕が。

話のスジは、いわずもがな、「花咲かじじい」など、
イジワルジイサンの出てくる昔話ですね。
子供が、安心して楽しめる、強い構造のお話。
うまくアイデアを織り込むことができれば、「必ずウケる」たぐいのアラスジです。
ドラえもんなどは、この系統のスジが「名物」みたいになってますね。

はじめ、虹が出るスプレーとかを考えていたのですが、
それだと、イマイチ面白みに欠けるので、
ぶっそうなマシンガンから、虹を出すことにしました。
本当なら、朝小あたりには、ふさわしくない、ぶっそうなカタチのものから、
心安らぐ、美しい虹が、メルヘンチックに出るところが、面白いわけです。
で、その名もレインボーガン。川内康範先生原作のヒーロー番組の駄洒落です。
読者の子供には、わからないけど、もしかしたら、その親は
ニヤリとしてくれるかも・・・というクスグリ。

オチの、レイカちゃんが、七色のペンキでドボドボ・・・と、いうのも、
カラー4色の漫画でしかできない、
「見た目オチ」なので、気に入ってます。

この回は、「4色の漫画にふさわしいネタで、4色にふさわしいオチができた」
ということで、非常に気に入ってます。
色は、僕がCG着色しました。僕の色の好みが全開してます。

まあ、カミサンが、キャラの絵をかわいく書いてくれたから、
うまく行ったんですけど。そこらへんは、さすがです。文句ない。

この回も、キレイに決まった傑作だな。
また、自画自賛・・・。
[PR]
by tetsu2259 | 2007-05-14 22:45 | 23 虹