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徹之進10 汚くなっても徹之進

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この回は、
徹之進と「やさしい飼い主ルミちゃん」の間柄を書こうというのが狙い。
「どんなにみっともなくなっても、徹之進だとわかってくれる。それがルミちゃん」
と、いうことですね。

あと、敵役のジョンとレイカちゃんを出して、
ルミちゃんの学校も紹介する。
ルミちゃんのママさんや執事の木村さんも
「ルミちゃんと違って、外見しか見ていない、悪い飼い主の例」の役で登場。
けっこう、もりだくさんですね。

「飼い主とペットの心と気持ちのやりとり」を主軸にした
ペット漫画の王道。なんかそんな感じ。
これ、6ページじゃなくて、20ページくらいあると、
「汚くなって、わかってもらえない徹之進の疎外感、孤独感、絶望」みたいなのを
イヤというほど、強調して、 ラストの「泣き」を盛り上げられるんですけど、
ちょっと6ページじゃ、もったいないね。もう少し、長い漫画でやったほうがいい。

この回は、カミサンが、ひとりで考えて、力をこめて書きました。
彼女は「ドラマ的なもの」が好きなんですね。梶原一騎とか、黒澤明とか、クサイのが。
僕も、そういうのは嫌いじゃないんですが、
「6ページじゃ無理だ」ということで、そっちは無理してやることない・・・と
判断して、「もっと軽いギャグ」にしちゃうんです。
ですが、カミサンは、頑張って、「6ページにねじ込む」んですね。
そこらへんが違いますね。

でも、よくまとまってて、
「ああ。ちゃんと収まっとるなあ」って、思いました。イイ話です。

もう少し長い漫画で、このネタ、書き直したほうがいいなあ。
どこかで、書かせてもらえないかな。なんか、そんな気もします。
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by tetsu2259 | 2007-04-30 16:46 | 10 汚染作戦

徹之進09 骨折り損のくたびれ儲け

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この回は、はじめて
僕が完全にネームを仕切りました。
カミサンが「もう疲れた。休ませて」というので、
「じゃあ、代わりに書くよ」つうことで。

前回の「猿にされるネタ」が、うまくいかなかったので
嫌になっちゃったんでしょう。

この回で、クリアすべき設定は
「ショコラちゃん」。かわいいチワワ。
徹之進と、イヤミな敵役ジョンとの三角関係・・・・というか
「恋のさやあて」をする、その対象のカワイコちゃんですね。

アニメの設定だと、ジョンの性格は、かなり情けなくて、
「ショコラちゃんにモテよう」とかいう意思も
そんなに明確じゃなくて、「恋のさやあて」になってないんですが、
6ページ読み切りの漫画のほうでは、
「できるだけわかりやすい構造にしよう」という意図を持っていましたので、
「カワイコちゃんの気を引こうと、ライバル関係になる」という
古典的なパターンを強調することにしました。

つうことで、ジョンと、「ショコラちゃんのハート争奪戦」で、いくことにしよう。
で、ネタは何にしようか? できるだけ「見た目オチ」になるのがいいなあ。
ハデでわかりやすいオチになるやつ。

そうだ。
犬といえば、エサのホネ。昔の漫画では、犬が出てくれば、必ずホネが
付属品だった。あれを出したいなあ。古典漫画家としては。
う〜ん。

そんな感じで、無難にまとめたのがこのお話。
ノリは、なんとなく、おそ松くんのころの赤塚調。
お話の構造は「ドラえもん」ですけどね。

絵は、もちろんカミサンが書いてます。恐竜の化石だけ、僕。
色は・・・僕ですね。僕が塗ると、青っぽくなります。色の好みの問題で。

まあ、そんな感じです
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by tetsu2259 | 2007-04-30 09:03 | 04 パパのピンチ

徹之進09 骨折り損のくたびれ儲け

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この回は、はじめて
僕が完全にネームを仕切りました。
カミサンが「もう疲れた。休ませて」というので、
「じゃあ、代わりに書くよ」つうことで。

前回の「猿にされるネタ」が、うまくいかなかったので
嫌になっちゃったんでしょう。

この回で、クリアすべき設定は
「ショコラちゃん」。かわいいチワワ。
徹之進と、イヤミな敵役ジョンとの三角関係・・・・というか
「恋のさやあて」をする、その対象のカワイコちゃんですね。

アニメの設定だと、ジョンの性格は、かなり情けなくて、
「ショコラちゃんにモテよう」とかいう意思も
そんなに明確じゃなくて、あんまり、「恋のさやあて」になってないんですが、
6ページ読み切りの漫画のほうでは、
「できるだけわかりやすい構造にしよう」という意図を持っていましたので、
「カワイコちゃんの気を引こうと、ライバル関係になる」という
古典的なパターンを強調することにしました。

つうことで、ジョンと、「ショコラちゃんのハート争奪戦」で、いくことにしよう。
で、ネタは何にしようか? できるだけ「見た目オチ」になるのがいいなあ。
ハデでわかりやすいオチになるやつ。

そうだ。
犬といえば、エサのホネ。昔の漫画では、犬が出てくれば、必ずホネが
付属品だった。あれを出したいなあ。古典漫画家としては。
う〜ん。・・・で、オチは・・・骨といえば、ガシャガシャと・・・。
そんなもんかなあ。

そんな感じで、無難にまとめたのがこのお話。
ノリは、なんとなく、おそ松くんのころの赤塚調。
お話の構造は「ドラえもん」ですけどね。

絵は、もちろんカミサンが書いてます。恐竜の化石だけ、僕。
色は・・・僕ですね。僕が塗ると、青っぽくなります。色の好みの問題で。

まあ、そんな感じです。
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by tetsu2259 | 2007-04-30 09:03 | 09 骨

徹之進08 てつ&ポチ猿になる!

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「犬楽園の秘密を、外部のモノにばらすと、魔法で猿にされる」
という設定がアニメにあって、「犬と猿は犬猿の仲だから」つーこと
なんでしょうが・・・・・あんまり面白くない。

僕にはピンと来ませんでした。
だいたい、「犬猿の仲」なんていうのは、人間の作り話だし、
そんな故事めいた話、現代の子供(視聴者、読者)に通じないのでは?
「猿にされるなんて嫌だあ」という、徹之進たちの気持ちが、
読者の子供たちにわかりにくいから、どうやっても、うまくいかないのでは?
と、僕は思いました。

だから、漫画のほうでは、
そんな「犬が猿にされる」とかいうネタは、
知らん顔して、スルーしておけ・・・ギャグでなんとなくごまかしておけば?
(ネタは思いつかないけど)と、カミサンにアドバイスしたのですが、
彼女は、責任感のつよい、真面目なタイプですので、
「外部の、飼い犬であるポチが、徹之進と、一緒に犬楽園に行くには、
『猿の問題』をクリアしなければ! 第一話で、ちゃんと提示してあるんだし!」
とか、真面目に考えて、こういうお話を作りました。

でも、なかなかうまくいかないんですよ。
ちょっと『面白くしにくいネタ』を、選んじゃうと、たったの6ページしかないから、
とりかえしがつかないというか、『面白い』って、とこまでなかなかいかない。

なんというか、ナベで料理つくっている場合は、そこに「まずい青汁を一さじ」入れても、
あとの材料とか、味付けがよければ、おいしくもなるんですが、
カップラーメンに「まずい青汁を一さじ」入れると、取り返しがつかなくなる・・・
比喩が適切かどうか、イマイチわかんないんですが、
まあ、そんな感じで、
6ページくらいの短編だと、「変なモノ」使っちゃうと、あとが大変なんです。

だから・・・カミサンは、相当、苦心して、自分で何度もネームなおしていました。
で、絵を描く時間も少なくなっちゃって、かなりピンチなことになった。

ですので、ロボドック2000GTも、全体の絵が書いていなかったり、
犬楽園の風景も「ひいた絵」で、ほとんど出てきていませんね。
普段なら、そういう「わかりやすくするための絵」は、絶対に頑張って描く人なんですが、
この回は、かなり、ごまかして描いてある。ピンチの証拠です。
僕も、この回は、全然手伝わなかったしなあ。

・・・でも、まあ、これでポチも犬楽園の仲間になったわけです。

アニメのほうでも「ポチが犬楽園の仲間になるときの、『猿問題』どうすんの?」
という問題はあったわけですが、
アニメでは
犬楽園のボス、セトさまは、芸能好きの、美人好き。
だから、ポチの飼い主が、美人女優だと知ると、「飼い主さんのサイン貰ってきたら
猿にするのはやめちゃうよ♡」とかいう、
しょうもなくて、でも面白い解決法で、サラリとかわしていました。ははは。

でも、同じことを「朝小」の6ページでやっても、
どうなんだろうなあ・・・と、思いますね。ちょっと複雑な話になるし。
目の前にいない人間のことでギャグ作るのは、ちょっと大人風ですね。
小さな子供は、「目の前」のことしか理解しないし、
「ひと目見て、わかるもの」に反応する。これが基本ですから。

セトさまのキャラも、漫画のほうでは、この段階では、まだ確立していないし。
アニメだと、さんざん「美人とか若い姉ちゃんに弱いスケベじじい」って
描いていますから、「美人のサイン」が解決法になるんだろうけど。

最後のオチの「犬に着せる猿の着ぐるみ」っていうのは、
本当に、売っているらしいですね。何考えてんだろ?
犬にそんなの着せる飼い主の気持ち、理解できまへん。
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by tetsu2259 | 2007-04-29 11:42 | 08 猿

徹之進07 つっぱりワンワン騒動!

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アニメ徹之進の準レギュラーキャラに、
カリスマトリマー「ゲイリー鎌田」っていう、オカマさんがいて、
「徹之進ちゃま〜、好き好き」とか言って、追いかけ回すんです。
で、そのトリマー(犬の美容師さん)を出すのと同時に、
漫画版第六回のつづきみたいなことをやって、
敵役のレイカちゃんとジョンを、より強く読者に印象づけようと、考えたネタですね。

でも、お話の流れ上、「レイカちゃんの味方をする悪いトリマー」に
なってしまいます。はじめ、それでもかまわないだろう・・・くらいに
考えていたのですが、さすがにウィーヴから
「ゲイリーさんは、そういう悪のイメージではないので、それはやめてください」
と、チェックが入りました。

まあ、それはそうだろうなあ。
「じゃあ、なんか代わりに、漫画オリジナルで「悪のトリマー」みたいなの
出していいですか?」ということで
漫画オリジナルで出したキャラが「シーザーハンズHG」。
オカマとハードゲイは、違うんだろうけど、まあいいだろってことで、なんとなく。

2005年の後半から06年の前半ごろ、
「フォ〜」で、一世を風靡したあの人が、「他人のそら似」の元なんですが、
さすがにコスチュームの色くらい配慮しないと・・・
つうことで、赤いレザースーツ着ています。

実は、第一話で六本木の通行人として、おふざけでHGをチョロッと
書いてあるのですが、
知り合いの一般の方が、たまたま読んで
「HGには笑いました」とか言ってくれて、
「あざといテレビネタって、やっぱり反応あるんだな・・・」と、再認識。

まだ「漫画 徹之進」の人気データは出そろっていませんでしたので、
「大丈夫だとは思うけど、ここらで、あざといウケ狙いも繰り出しておくべきだろう」
という、イヤラシイ計算が働いております。しょうがないねえ。

まあ、ムキムキした筋肉男がクネクネしてれば、それだけでおかしいですから、
マズイかなーと思いつつ、出してしまいました。
まあ、「他人のそら似」ですから。

これはですね、どっちかっていうと、
大英帝国重金属音楽団の神様、ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォード様に
インスパイアされたキャラクターなんですよ。
「殺人機械」とか「ブリティッシュ・スティール」の頃の。
お笑い芸人とは、全然関係ありません!・・・・・とか言っておこ。

まあ、それはさておき。

徹之進が「つっぱりワンワン」で、また大人気!
つっぱりワンワン‥‥‥そういえば「なめ猫」とかいたなあ。
つっぱりの格好した猫が「なめんなよ!」とか言うの。
はは、なつかしいねえ・・・とか言ってたんですが、
それから数ヶ月後、「なめ猫復活!」とかいって、
コロコロにも、タイアップ漫画がはじまりました。
動物に、こういう格好させるの好きな人、いるんですねえ。
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by tetsu2259 | 2007-04-28 21:51 | 07 つっぱり

徹之進06 燃えよ!ワンワン大ヒット

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天然系少女ルミちゃんを
ライバルと、勝手に信じ込む、困ったちゃんがレイカちゃん。
白金の一戸建て邸宅に住む、IT企業の大金持ちの一人娘。
で、そのペットが、ミニチュアダックスフンドのジョン。

このコンビが、「徹之進」の当座の敵役ですね。
対立軸を明確にしないと、子供漫画はユルユルになるので、
こういう敵役は、鮮やかに、印象深く、読者に提示しないといけません。

で、アニメのほうの4話だか5話に、
「ジョンが映画(CMだったかなあ?)のオーディションを受けて、
徹之進も出るんだけど、
いろいろあって、徹之進がめでたしめでたしになる」という話が
あったので、その「お話」をいただきました。

で、はじめ、富士山みえるが、ネーム切っていたんですけど、
出演映画を何にするか・・・で、当時流行っていた「ロードオブザリング」みたいな
ファンタジーでやろうとして・・・なんかうまくいかない。
「複雑な映画だと、うまくいかないから、誰が読んでもすぐわかる
有名で単純な映画がいいよ」ということで、「燃えよドラゴン」みたいな
カンフー映画にしました。
「ちょっと、古いんじゃないの?」なんていう心配もあったんですが、
「まあ、わかりやすいからいいだろう。パロディとかで子供もどこかで
見てるだろうし」つーことで。

トンガラシを食べて、辛さのあまりに大暴れ、狂ったように強くなる・・・・
というのは、ジャッキー・チェンの・・・なんだったかなあ
映画のタイトルは、どれがどれだか、もうゴチャゴチャなんですが、
とにかく、ジャッキー映画にあったネタです。

それを持ってきて
「お茶くれ〜、オチャ〜、アチャ〜! オチャチャチャチャ!」
つうダジャレの「怪鳥音」というふうに展開しました。
くだらないけど、面白いと思います。
こういうしょうもないギャグに、普通の人は反応して、笑うんです。

この映画監督、いいですよね。なんか市川崑みたいな帽子かぶって。
「凄い! 凄いぞ! いいシャシンが撮れた!」とかいう
面白い映画のためなら、すべてをひっくり返す・・・この映画魂がすばらしい。
いいかげんなだけなような気もするけど。
なんか、映画界にはよくある伝説ですね。

この第六話は、かなり面白くて、出来も良く、
「子供漫画のお手本」のような気がします。
実際、うちの次男(当時中一)も「これ。面白いね」と褒めてくれました。
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by tetsu2259 | 2007-04-28 13:50 | 06 燃えドラ

徹之進05 徹之進、ポチと親友になる

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主役ってのは、一人だけじゃ、面白くなりません。
主人公をひきたてる副主人公とか仲間たちがいて、
そういうのと「かけあうような会話」がやりとりされて、面白くなるんです。

「ビーバップハイスクール」とか「レッツ、ダチ公」とか
ヤンキーものとかがたいてい2人主人公だったり、
刑事もの(刑事はたいてい2人で行動する)が
だいたい面白くなるのは、この定理どおりだからです。

徹之進の相棒は、ブルテリアのポチです。
と、いうわけで、親友ポチ登場篇。

最初から親友じゃあ、面白くもなんともない。
最初は、「なんだこいつ」と反感を持ってたのに、
ある出来事をへて、相手に対する見方が変わって、親友になる・・・というのが
面白いんですね。そういうのが、通俗というものです。
ヤンキーものの「タイマンはったら、ダチだぜい」とかいうのと、
まあ、同じようなもんです。
矢吹丈とマンモス西も、出会った時は、反目しあっていました。

この要素と
誰しも感じがちな「自分の容姿に対するコンプレックス」のお話を
ふたつ合わせたお話ですね。
こういう「友情ストーリー」は、カミサン・・・富士山みえるが好きで、得意なお話です。
僕は、この回は、CG着色しか手伝っていません。

出だしのところの「オブジェみたいな変なベンチ」は
六本木名物の「雲のイス」とかいうやつなのかな。良く知りません。

徹之進とポチは、漫画版では、アニメより「コンビぶり」が強化されて、
「てつ&ポチ」という、まるで「お笑いユニット」みたいなコンビになって
活躍することになります。
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by tetsu2259 | 2007-04-27 22:21 | 05 ポチ

徹之進04 パパさんのピンチを救う!

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「それゆけ! 徹之進」というアニメは、2005年の後半・・・というか
たぶん、秋になって企画され、2006年いっぱい放送されたモノです。

2005年というと、もう、皆さん、「忘却の彼方」かもしれませんが、
ホリエモンがニッポン放送を買うとか、フジテレビを乗っ取るだとか、
村上ファンドがどうだとか、六本木ヒルズの「ヒルズ族」とか、
なんかそんな「ネットで大金持ちになりましたー」みたいな人が
もてはやされた年でした。

で、そんな年に企画された「ワンワンセレプー それゆけ! 徹之進」は
モロにそういう世相を反映した企画でした。

なんか、聞いた話だと、
タカラがもともと長年アニメをやっていた、テレ東の時間枠があったんだけど、
タカラがそこを降りちゃうから、「空き」ができる。
それは、困るから、タカラと長年コンビ組んでたウィーヴでなんとかならない?
とかいう話があって、
ウィーヴさん、突然、アニメの企画を大急ぎで考えなくちゃならなくなった。
困ったウィーヴの社長さんが「そうだ。来年は戌年だし・・・!
ウチのかわいいトイプードル、徹之進ちゃんを主人公にして、
犬のアニメを作ろう!」とか、ふと思いついて、部下に命令。
困った部下が、「巷で話題のセレブな六本木ヒルズを舞台にした犬のアニメは
どうです?  アメリカのセレブはオシャレな犬を飼うのがステイタスとか言いいますし」
とか、テキトーなことを提案。そうしたら、「それはいい。それなら現代性あるし、
社会風刺みたいなのも盛り込めるかもな」とかいうことになったとか。
ホントかウソか知りませんが。話半分で読んでいてほしいんですが。

で、「六本木ヒルズに住む、一見お金持ちのルミちゃん。徹之進はそこのペット。
ルミちゃんのママは、物凄い浪費家で、おかげでパパさんの会社は
何度もつぶれそうになる。そのピンチを、徹之進と犬楽園の仲間が救う」という
「アニメ徹之進」の前半の基本パターンができたみたいです。

「視聴者の大半は一般大衆だから、
アニメの中で、お金持ちが浪費して、ピンチになっても、
ざまあみろ・・・と思うだけで、ハラハラしないんじゃないの?
それに、なんでそんなバカを、ワンちゃんたちが救わなきゃいけないの?
ワンちゃんは、フランダースの犬みたいに、清らかで正直で貧乏で可哀想な
ご主人にやさしく付き添うのが、一番ふさわしいと思うんですが。
そんなのつまんないから、ルミちゃんが六本木ヒルズに住んでるとか
やめて、どこかそこらの、よくある郊外一戸建てに住んでる・・・でいいんじゃないですか?」
とか言ったんですが、さすがに嫌な顔(電話だったけど)をされまして、
「もう、それでいくことに決まっているんです!
漫画もなるべく、そういう展開にしてください。
せめて2.3回はそういうのを盛り込んでくださいよ!」と、言われました。
怒られちゃったあ。

で、しょうがない・・・っていうんで、カミさんと二人で考えた話がこれ。
いちおう、大筋は、アニメの第三話だか四話だかのプロットのままです。

ただ、問題の解決方法が違う。
アニメだと「徹之進がセトさまの魔法で、人間のヒーローに変身し、
パパに『儲かる株の銘柄』を教える」のですが、
「犬が人間に変身するなんて、あんまり面白くないよなあ。
犬のまま、無理矢理人間のフリをするほうが、見てて笑えるだろ」
と、いう判断で、こんな感じになりました。
まあ、二人バオリをして、無茶苦茶なことになる・・・つうのは、
よくあるお笑いの展開で、ドリフとかがよくやってましたから、
そこらがネタ元なんですね。

「徹之進が、魔法で、セレブナイトという人間型ヒーローに変身する」という設定は
漫画でやっても、面白くも何ともない・・・と思ったので、
結局、朝小の漫画では、一回も使いませんでした。
徹之進は一度も変身していない。
うーん。これも随分、勝手な判断だなあ。よく許してもらえたよね!
(単行本1巻のオマケについた、30ページの「長編徹之進」では
一度だけ変身していますが)

で、セレブのほうの話なんですが、
徹之進のアニメが始まると、
「馬鹿な金持ちを救うアニメなんて最低」とか「軽薄な金持ちを賞賛するクソアニメ」
「純真な子供視聴者に、汚らしいマネーゲームの世界を見せるとは何事!」
「原作は朝日小学生新聞に載っているらしいが、このような
お金儲けアニメに手を貸すとは、朝日も堕ちたものだ」
「そんな漫画を書いている悪魔のような漫画家の顔がみたい」とか
2ちゃん中心に糞味噌に叩かれてました。案の定。だから言ったのにい。

そこへ、例のホリエモンショックです。
2006年の正月には「かいてん、かいてん、かいてん〜」とか
CMでクルクル回ってたのに、タイ〜ホされちゃって。
六本木のあのビルも、おまわりさんが団体でドカドカ踏み込んだりなんかして、
まるで「悪の牙城」「神洲纐纈城」「ロードオブザリングの目玉のついてる物凄い城」
のような扱いに。180度転換です。

実はアニメのほうには、「ブリエモン」という誰がどう見てもあの人だろ・・・・
というサブキャラがいて、ここだけの話、
ブリエモンの声をアテてくれませんか? と声優デビューを打診したこともあるとか。
断られたらしいけど。断られていて良かったですねえ。

で、ホリエモンショックがたしか、2006年の1月の半ば過ぎだったと思いますから、
アニメたちあげてすぐに、「重大なピンチ」を迎えたわけです。
ウィーヴは、上を下への大騒ぎ。

そう、思い出しました。たしか、この第四話は、本当は第三話だったんです。
タイミングがあまりにもアレだったので、一週ぶん、入れ替えて、
朝小に載ったんですよ。
とにかく、そういう感じでした。ものすごくバタバタしていた。

で、この後、アニメのほうも「ブリエモン」はフェードアウトして、いなくなっちゃうし、
「お金儲け」とか「セレブ族」とかいう、2005年的な要素は
どんどん削られて、なくなっていきました。
「できるだけ、ノホホンと、毒にも薬にもならない、のんきなやつに」みたいな
感じに、舵を切っていきます。
たしか、徹之進関連の玩具も、試作品まで出来ていたのに
「もはや時流に反するもの」ということで、見送られたんです。
とにかく、「相当なピンチ」でした。「時流にのる」というのは、怖いですねえ。

漫画のほうも「もう、なんでもいいから、明るく楽しいワンちゃんの漫画でいいです」
とかいうことになり、最初から「おまかせ」だったのが、
さらに「おまかせ状態」になっていきます。
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by tetsu2259 | 2007-04-27 14:44 | 04 パパのピンチ

徹之進03 ロボドッグ2000GTの逆襲!

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第二話で、犬楽園メンバーになることを認められた徹之進ですが、
「あっさり仲間入り」も、変なので、もう一悶着というやつです。

犬楽園とはいかなるものか?
犬楽園のメンバーにはこういうのがいる・・・
とかいう設定も説明しなくてはいけません。

そのうえで、誰かと対立し、決着がつき、仲直り・・・という
スジが良い・・・ということで、
全開にひきつづき、ロボドッグ2000GTと、
犬楽園の名ドライバー、リニアが再び、徹之進に挑戦。

第一話から、そうなんですが、
アニメの設定や、方向性はふまえてありますが、
毎回6ページの読み切りで、読者に「それなりに面白い」と
思わせなくてはいけないので、
漫画オリジナルの展開になっています。

「 オリジナルストーリーで、漫画家側に任せてもらわないと、
『6ページで読み切り』なんて、できないから。こちらにまかせてください。
ちゃんと面白くするから、心配無用。ウィーヴと朝小は、
下ネタとか、アブナイものとか、イメージと違う・・・とか
そういうのだけ、チェックしてください。あんまり、事細かに
アニメどおりに・・・・とか、言いだすと、6ページでまとまらないですよ。
モチはモチ屋・・・つうことで、お任せください」
と、いうことで、オーケー貰っていましたので、かなり勝手な展開になってます。

でも、実際、30分のアニメと、6ページの漫画は
枠の大きさが全然違って、
一升升と、一合升・・・いや、それ以上の違いがあります。
で、一合飲ませて、それなりに「飲んだような気にさせる」には、
一合升限定の、いろんな手練手管があるんです。
一升升専門のアニメのひとには、なかなか理解してもらえない
ミミッチイ、テクニックとかが。
だから、任せてもらわないと、こういう仕事は出来ません。

ウィーヴと朝小は、非常に鷹揚でした。まかせてくれた。
と、いうより、ウィーヴはアニメを作るだけで手一杯だったし、
朝小は「漫画のことはよくわからないので、問題なくて、締め切り守ってくれれば、
それでいいです」ということだったんでしょうね。

過去にやった仕事で・・・
ゲーム会社とか、玩具屋さんがクライアントで
「キャラクターイメージを守るため」とか言って、
ガチガチの検査官みたいな「担当者」が出てきて、
「計画どおりにやらないとダメ」とか、取り締まるのが生き甲斐みたいな
おまわりさん以上に厳しいチェックの嵐で、
どうにもこうにも、面白くもなんともない、ただのチラシのほうがまだ
いいんじゃないか・・・・というくらい、ダメダメなものになっちゃった
というのが、何回かありました。

たまに、ものすごいボケナスが製作というクリエィティヴな現場にいて、
「我こそは、キャラクターイメージのガーディアン」つう顔して、
創造性を完全に窒息させている・・・という、なんだかモノスゴイ局面を
目の当たりにすることがあるんです。
なんで、あんな馬鹿が、現場にいるのか、さっぱりわかんないのですが。

「漫画は日本のコンテンツ」とか言って、頭の中が「お役所」なオジサンたちが
「漫画とかアニメは儲かるらしいから」つうことで、わらわら集まってきてるのが
最近の風潮で、「創造性キラー」はますます現場に増えてますね。
やりにくいったら、ありゃしない。馬鹿はこっちに来るな!
お金ないくせに、「ディズニーがお手本」とか、言わないでもらいたい。
ディズニーは、あなた様の100倍くらい、頭がいいんですよ!

えー。つい、脱線しました。すみません。コーフンして。

まあ、とにかく徹之進の漫画は、かなり自由にやらせてもらったんですよ。
ウィーヴって、「偉い会社だ」「わかっている」と、思いますよ。本当に。

で、まあ、この回は、ロボドッグが暴走、徹之進がいいところを見せて、
仲直り・・・という、「喧嘩の手前で仲直り」という、
「よいこの子供漫画」の王道をいくような展開ですね。
こういうの、子供にはウケるんですよ。
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by tetsu2259 | 2007-04-27 12:31 | 03 2000GT

徹之進02 犬楽園にいく!

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第二弾です。
初回に出てきた「謎の老犬の正体は?」から「犬楽園とは?」とか
設定を説明しつつ、アクションを見せるストーリー漫画ですね。
6ページで、これだけの内容をこなすのは、
「綱渡りみたいに難しい」んですが、よく出来ていると思います。
誰も褒めないので、僕が褒めます。
この回も、富士山みえるがネームを切りました。

アニメにも、犬楽園の門番ロボットみたいなのは出てくるのですが
犬の顔をした「茶碗蒸し」みたいな形で、
犬を乗せて、フワフワと空中を浮遊するという・・・・
いかにも「止めセル」で横スライドですむという、
お金のかからないデザインで、子供心に全然わくわくしない
ダメな感じだったので、せめて「漫画だけでも」ということで
「未来少年コナンのロボノイドと、ロボコップの悪役ロボを合わせたようなのにしたら」
と、提案したら、「そんなの書けない」とか、カミさんがいうので、
しかたなく、僕が書きました。

で、名前は、いいかげんに「ロボドック2000GT」にしました。
もちろん、あの名車トヨタ2000GTが元ネタなんですが、
これも、いいかげんにデザインしたら、車みたいな顔のロボットになったので
適当につけた名前です。カミさんは「2000GTって、なんなの?」とか言ってましたが。
で、名前が2000GTだから、犬の2000倍のパワーだ・・・とか、
だから、オナラも2000倍くさく感じるとか、
このしょうもない「解決法」も、たしかそのとき、考えついたんです。
考えたというより、テキトーに「子供はオナラのネタ、好きだから」ということで
書き飛ばし、付け加えたんです。

たしか、カミさんのはじめのネームだと、足になんか絡めて倒すとか
なんかそんな「やっつけかた」でした。
あんまり記憶がさだかじゃないんですが、なんか真面目なアクションでした。
それを僕が、「お笑い」に、ねじ曲げたんです。
でも、彼女も、「オナラ」が気に入ったみたいで、そのまま行くことになり、ウィーヴも、
朝小も「オナラくらいなら、まあいいでしょう。ウンコは没ですよ」という判断だったので、
なんとなく「徹之進の得意技はオナラ」ということになりました。

ちなみにアニメでは「オナラ」のオの字も出てきません。
漫画オリジナルの設定・・・・というか、僕が思いつきで書いたら、
なんとなく、そのままそういうことになったんです。いいかげんな話で。
まあ、川崎のぼるの「どうどう野郎」とか「いなかっぺ大将」とか
オナラが武器の「おきらくな子供漫画」って、昔はよくありましたから、
珍しくもなんともないんですが。
最近は、こういう子供らしい「くだらない漫画」ってなくなっちゃったので、
そういう意味では、珍しいのかもしれない。

このあと、なにかというと「徹之進のオナラネタ」は出てきます。
そして、ロボドッグ2000GTも、何度も出てきます。
恐ろしいことに最終回は、この両方がオチに生きてきます。
そんなこと、誰が予想したでしょうか。
誰も予想しえない。
俺なんて、予想どころか、もう、このころから、何も考えていませんでした。

でも、考え抜いた設定よりも、
口からデマカセ・・・に近い「しょうもない思いつき」のほうが、
クリエイターの潜在意識を刺激して、重要な要素として生きてくる・・・
というのは、創造活動を長くやってると、しばしば感じるテーゼなのです。
まさにこの「オナラと犬ロボット」の場合はそうでした。
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by tetsu2259 | 2007-04-26 22:59 | 02 犬楽園!