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徹之進52 オナラが世界を救う!

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さて、いよいよ最終回です。

アニメのほうは、最終回にむけて、
犬楽園と、悪の犬帝国「白金族」のバトルが盛り上がり、
最終決戦に至るという、ハードな展開をしてたのですが、
まんがのほうは、「のんきなまんま」で、いつもと変わりなく
続いて来たので、
最終回の6ページだけで、「ああ最終回だな」と
思わせなくてはいけません。

いつもと同じ「のんきな展開」でやっておいて、
「ところで、今回で終わりだよ。またね〜」とかいう、
ブツッと、印象をちょんぎって、突然終わるというのも
チラッと考えたのですが、そういうことをやると、
小さな子供ほど「ヒドイ!」とか言って、怒ったり、泣いたりしますので、
あんまり「子供向け漫画」ではやりたくない。

やはり「最終回らしい最終回」がいいなあ。
・・・つうことで、思い出したのが「白黒アニメ版鉄腕アトム」の最終回。
太陽かなんかが暴走して、地球がピンチになり、
アトムが、爆弾かなんかかかえて、太陽に突っ込んで行く
「自己犠牲」の話。
そういえば、「自己犠牲」というのは、いかにも「最終回らしい終わり方」。
あれにするか・・・。

そういえば、ブルース・ウィリスのアルマゲドンも
なんかそう言う話だったなあ。
地球に彗星が落っこちて来て、それの親玉みたいなデカイやつに
世界一の土方のおじさんが、爆弾しかけに行く話。
あれがいいかなあ・・・・

くらいに思ってたら、
アニメ版徹之進の最終話間近にも、おなじようなアルマゲドン話が。

それだと、白金族の人工衛星を、巨大ロボでぶっ壊しに行くんだけど、
失敗して、リニアと、イワンが死んじゃう。
で、「敵討だ!」と、話が盛り上がるんですが・・・

あれを、徹之進を主役にやれば、最終回にふさわしい話になるなあ。
・・・つうことで考えました。
アルマゲドンですね。

もうひとつ、この漫画にはネタもとがあります。
「徹之進はオナラがすごい」というのは、まんが版のみの設定でした。

「ブ〜とオナラして、敵役がクラクラばったり」というのは、
短いページ数で、あっさりケリをつけるのに便利だからということで、
第二回の「徹之進が犬型ロボット2000GTに襲われる話」で
カミさんがひねり出したネタなんですが、
これが「便利」なため、何回も繰り返し使って、
いつのまにか「漫画の徹之進はオナラが武器」になっちゃいます。

これが、下ネタ嫌いな読者には嫌だったみたいで
ネットなんかでも「下品だ」とか「アニメと同じにしてほしい」とか
オタクな方々中心に叩かれたんですが、
子供というのは、もともと下ネタ好き。
こないだまで、いわゆる「肛門期」だったような低学年ほど
下ネタが好きなんですね。
だから、子供の読者のはウケたんです。
ただ、やりすぎると、お母様がたに叱られるので、
「笑って済ませてもらえる程度」に押さえないとダメなんですが。
そこらへんには、キビシイ朝小チェックもあって、
なんとか、そのまま「オナラネタ」は続いてきたんですね。

まあ、オナラというのは、昔は、漫画によく出て来ました。
ゲゲゲの鬼太郎のネズミ男とか、同じ水木しげるの「河童の三平」、
川崎のぼるの「どうどう野郎」とか「いなかっぺ大将」などなど。

でも、アニメの世界では、かなり前から御法度だったようです。
ごはん食べてる時に「ブ〜〜〜!」とかテレビでやられたら、
嫌ですから、スポンサーが許さないんですね。
そういうことから、漫画の世界でも、
「アニメになったとき、困るだろ」とか「PTAがうるさいんだよ」という
ことで、ここ20年くらいのうちに
「オナラはやめてね」みたいなことになったんです。

でも、この「漫画版 徹之進」では、あえて、それを復活させました。
カラーですから、オナラというのも「黄色い気体」で表現できますし、
見るからに「くだらない」「ばかばかしい」と感じさせることができ、
「目くじら立てるようなもんじゃないだろ」と、見えるところが
良い方に作用して、「なんとか許された」ような感じでした。

実際、「犬のおなら」というのじは、結構強烈で、
臭いですからね。座敷犬なんか、匂いが部屋にこもりますから、
たまらない感じはあります。徹之進の製作中、我が家でも
フレンチブルドッグを飼いまして、これのオナラが臭いのなんのって・・・。
ま、そういうリアルな体験もあるんですが。

そういうことがあって、
「最終回はオナラネタにしたいなあ」というのが、前からあったんですね。

で、「もうひとつの元ネタ」の話なんですが、
ちょうど、この最終回を考えてるころ、
たまたまブックオフで「サンダーパンツ」という
イギリス映画のDVDを見つけました。

ハリポタの主人公の友達をやってる子役が、天才博士で、
オナラばかりしてるデブのグズな友達のオナラを科学的に活用して、
空を飛ばしたり、ロケットの燃料にする・・・という
子供映画。実にくだらない。でも、ちゃんとお金かけた立派な映画でした。

本当に、たまたま見つけて、買っただけで、
それを見て、「ああ、これでいいや。これでみんなつながるわ」と
いうことになった。

アルマゲドンと鉄腕アトムとサンダーパンツですね。あと、アニメ版徹之進。
なんか、いろいろ考えてたものが、ここで
みんなつながった。

だからウソみたいに、簡単に書けました。この最終回のお話は。

地球のピンチ!
登場人物全員のピンチ。さあ、どうなるか?
・・・ということで、これまでの登場人物も、全員出せます。
もちろん、徹之進の活躍は「ルミちゃんのため。みんなのため」

巨大彗星に飛び込むのは、鉄腕アトムみたいな手足をもつ、テツ2000GT。
このロボットは、姿は変わってますが、第二回から出ているレギュラーメカ。

運転するのは、犬楽園のメンバー。全員が活躍します。
そして、ポチも重要な役。
もちろん徹之進が一番活躍して、徹之進のとっさの機転で、
「徹之進ならでは」のウルトラCで、地球が救われる!

いろんなネタもとから、イタダイてきてはいますが、
ウソみたいに「よく出来た6ページ」。
これぞ、「我ながら満点の最終回」。

「オナラが世界を救う」・・・まさに「へーわ」。
下ネタだと、オタクなお兄さんお姉さんに、クソミソに叩かれてましたが
「どうだ! 見ろ! この最終回のために、オナラネタは
すべて伏線になっていたのだ。実は深い考えがあったのだよ。うはははは」
とか、彼らにいいたくなるような、
「すべてが収斂したようなオチ!」

まあ、自画自賛も、ほどほどにしないと、馬鹿なので、もうやめますが、
とにかく、この最終回は「自信作」!
漫画とは、こういうものだ!

・・・とにかく、これで、いちおう終わりです。
みなさん、ありがとうございました!

また、なんかオマケに更新することもあると思いますが、
とりあえずは、年内はこれまで!

みなさん、よいお年を!
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by tetsu2259 | 2007-12-29 15:50 | 52 アルマゲドン


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